2020/11/24 新車

新型ノート正式発表。e-POWERは第2世代へ、電子制御4WDの後輪モーターはなんとアウトランダーPHEVがベース!


全長&ホイールベースを短縮



ボディサイズも大きく見直された。先代に対して全長は55mm、ホイールベースは20mmそれぞれ短縮。先代は1クラス上のCセグメントカー、ティーダとの統合モデルとして開発されたが、新型はBセグメントらしいキュッと締まったコンパクト感を身につけた。全高も可倒式ポールアンテナ車の比較で15mm低くなっている。



全幅は先代をキープ。5ナンバーサイズに収まる1695㎜だ。欧米ではBセグメントも、今や1700mm超の3ナンバーワイドが主流。そう、新型ノートは基本的に日本専用車として生まれ変わったのだ。海外向けは国内法規対応のまま輸出できる香港・シンガポールだけ。



シートには、これも国内初の新設計フレームを採用している。前席は身長190cmの乗員もカバーする大きさだ。もちろん、日産得意のゼログラビティシートを採用。ステアリングにはテレスコピックも付き、ミニバンのようだったドライビングポジションは大幅に改善されている。



ホイールベースが短くなった分、後席はニールームが狭くなっている。とはいえ、身長175cmの乗員を基準にしても、握り拳が縦に2つ分の空間を確保。なおもクラストップレベルの広さだ。2段階リクライニングの採用はクラス唯一。荷室容量は340L(VDA値)で先代から10L増えている。新型もパッケージは優秀だ。



ちょっと目につくのは、意外と高く張り出した後席中央のフロアトンネル。これはe-POWER用バッテリーの排熱ダクトをトンネルの上に移設したため。先代ではフロア下を通っていたが、全高に伴って後席の座面とフロアも低くしたため、行き場がなくなってしまったのだ。中央席に人を乗せる機会はあまりないかもしれないが…。



CMF(Common Module Family)の中の新世代上級小型車向けプラットフォームを核に、ボディも古さが際立った先代から飛躍的な性能アップを遂げている。ボディ剛性は30%、サスペンションの横剛性は10%それぞれ向上。ステアリング剛性は何と90%増だ。シャシー性能のジャンプアップは間違いなし。16インチタイヤでクラストップレベルの最小回転半径4.9mを確保した取り回し性も見逃せない。

ドライバーWeb編集部

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