2020/10/28 新車

エアレースの室屋義秀選手とコラボ!レクサスLC、70台限定の空力スペシャルモデル

レクサスは10月28日、LCに特別仕様車「AVIATION」を設定し、2021年1月6日に70台限定で発売すると発表した。価格は、LC500h AVIATIONが1546万円、LC500 AVIATIONが1500万円。



LCの特別仕様車「AVIATION」は、鋭く優雅に大空を舞う鳥や航空機の姿からインスピレーションを受けて、空力技術に着目。より操縦性の高い走りを目指している。鳥に語源を持ち、飛行を意味する「AVIATION」をテーマとし、新開発の技術を応用した空力性能を実現する装備と、空から見た大地の雄大さを表現した特別な内装を採用している。

ベースは、LC500h/LC500。空気の流れを運動性能および乗り心地に利用する「空力操安技術」を用い、LCの力強いエクステリアと空力の機能性の両立にこだわった特別仕様車専用のCFRPリヤウイングを採用した。




このCFRPリヤウイングは、エアレースの室屋義秀選手との技術交流から得られた知見が生かされ、航空機に用いられている空力技術が応用されている。一般的なリヤウイングはダウンフォースを生み、優れた走行安定性を確保するのに対して、今回の専用ウイングは車両側面の空気の流れを制御することで、素早いヨーレスポンスと滑らかな車両姿勢の変化を実現。

具体的には、航空機の主翼の端部にあるウイングレットから着想を得て、空力性能を追求した結果、ウイング端部を車両の側面まで下ろした独自の形状を採用。ウイング端部から車体の後方側面に沿った縦渦を生成し、空気抵抗や車体揺れの原因となる気流の巻き込みを抑制。これにより、直進安定性、ヨーレスポンス、ステアリングの手応えといった車両の運動性能と乗り心地を速度域問わず高いレベルで両立した。

また、専用のCFTRリヤウイングはLFA工房の職人によって一枚ずつ仕上げられ、機能だけでなく美しいカーボンの折り目も特徴となっている。



さらに、高い剛性と空力性能を兼ね備えたスプリット5本スポークのアルミホイールを特別装備したほか、トルセンLSDなども装備して鋭く優雅な走りをより一層磨き上げている。

そのほかエクステリアでは、フロントグリルや前後のランプガーニッシュなどをブラック塗装とし、鋭く精悍な印象に。また外板色はホワイトノーヴァガラスフレーク、ソニックシルバー、ブラックの3色を設定。




内装色は、特別仕様車専用のAVIATION Blackを採用。サドルタンとのカラーコーディネートにより、空から見た大地の雄大さを表現。またステアリング、シフトノブのほかセンターコンソールやドアトリムの表皮にアルカンターラを採用。さらにクッション表皮の縫い位置を深くしたフロントシートは、柔らかな乗り心地と併せてドライバーを心地よく包み込む。



また、今回の特別仕様車の発表に合わせて、ドキュメンタリー映像「Wing」を公開。ディスカバリーチャンネルが室屋選手やレクサスの開発チームに密着取材し、技術交流会での議論やエアロバティック機とLCの共演など、臨場感ある映像とともに開発の裏側に迫る。映像は全4編で構成され、ディスカバリーチャンネルで11月3日から順次放映を開始。lexus.jp上の特設ページでも11月4日から配信を開始する。

エアロバティック・パイロット
室屋義秀選手とは


3次元モータースポーツ・シリーズ「レッドブル・エアレース・ワールドチャンピオンシップ」に初のアジア人パイロットとして2009年から参戦。2016年、千葉大会で初優勝。2017年シリーズでは全8戦中4大会を制し、アジア人初の年間総合優勝を果たした。国内ではエアロバティックス(曲技飛行)の啓蒙の一環として、全国各地でエアショーを実施。福島県とともに子ども向けの航空教室を開催するなど、スカイスポーツ振興のために地上と大空を結ぶ架け橋となるべく活動中。また、地元福島の復興支援活動や子どもプロジェクトにも積極的に参画している。2020年は、大空を見上げて笑顔をひろげたいという想いのもと、「Fry for ALL」を実施。日本各地の空にスマイルマークを描き飛行している。

〈文=ドライバーWeb編集部〉

ドライバーWeb編集部

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