2020/11/01 カー用品

TOYO TIRESのスタッドレスタイヤとオールシーズンタイヤは使い心地を最優先

トーヨータイヤは、今年8月に新型となるスタッドレスタイヤ「オブザーブGIZ1」を発売した。6年ぶりとなるフルモデルチェンジで、氷上性能の進化はもちろん経年性能維持やウエット性能向上がトピック。

厳冬期の札幌市でも、最高気温が0℃を上まわる日数が増えている。路面の雪は溶けてシャーベット状やウエット路面になってしまうが、夜間再び冷えれば凍結してアイス路面に変化。つまりスタッドレスタイヤは、氷上性能だけを追求していてはダメ。オブザーブGIZ2は、さまざまな路面環境の変化に対応すべく、マルチな性能を求めて開発された。



旧商品「ガリットGIZ」との氷上比較では、まずアイス性能の進化に驚いた。ブレーキを踏んだ瞬間に制動力が立ち上がるし、操舵をしてみても剛性感に明らかに違いがある。GIZ2のほうが路面への食いつき感が強くて頼りがいがある印象だ。

最新スタッドレスタイヤ「OBSERVE GIZ2」

タイヤサイズ:145/80R13 75Q〜245/40R18 93Q
編集部調べ実勢価格:1万9000円(215/60R16 95Q、1本)

雪上テストコースでも、その印象は変わらない。ブロックの倒れ込みが少なく接地感と手応えが十分。トレッドゴムの進化により、ブロック剛性を高められたおかげだろう。速度を上げてもクルマの動きに唐突感がなく、「これ以上スピードを出したら滑るかも」という情報がちゃんと伝わってきて安心。使う人のことを考えた開発思想が見て取れる。

雪上では、今話題のオールシーズンタイヤ、「セルシアス」も試した。発進時もあっけなくクルマが動き出すし、コーナーでステアリングを切っても素直にクルマが向きを変える。それなりのスピードで走らせてみたが、「曲がるのかな?」という不安感がない。氷上は、一般的なオールシーズンタイヤと同じく基本的に適していない。が、「雪の上ならかなりイケる」という印象だった。

全天候型オールシーズンタイヤ「CELSIUS」

タイヤサイズ:155/65R14 75T〜225/55R18 102V
編集部調べ実勢価格:1万5000円(215/60R16 99V XL、1本)

ちなみにオールシーズンタイヤは方向性パターンが主流。だがセルシアスは非対称パターンを採用し、イン側はスノー路面のグリップ力を高め、アウト側はドライ路面での走行安定性を確保。さらに回転方向を変えてタイヤローテーションが可能だから、偏摩耗も抑制する。オールシーズンタイヤは摩耗するとノイズが気になるが、その点でもセルシアスの非対称パターンは有利だ。

オブザーブGIZ2、そしてセルシアスの2商品は、2020年度のグッドデザイン賞を受賞している。あらゆる環境でのユーザーメリット、つまり使う側の立場をよく考えたデザイン・開発コンセプトが評価された結果だ。ぜひ試してほしい!

OBSERVE GIZ2に新コンパウンド!

「NEO吸水カーボニックセル」は親水性で、路面の水膜を吸収するのに効果がある。また従来品のゴムよりさらに柔らかい持続性密着ゲルを配合したことでゴムの密着性が高まり、年月がたっても柔らかさが持続するよう進化した。そしてクルミ殻は氷より硬く、アスファルトより柔らかいため、路面にダメージを与えることなく引っかき性能を向上させるのだ。さらに、シリカの増量およびグリップポリマーを配合し、高いウエットグリップも実現している。

〈文=ドライバーWeb編集部〉

TOYO TIRES
0800-3001456
www.toyotires.jp/

ドライバーWeb編集部

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