2020/11/01 カー用品

この冬、最適はスタッドレス?オールシーズン? ヨコハマのアイスガード6とブルーアース4S AW21を比べてみた

悩ましいのは非降雪地域


「最近話題のオールシーズンタイヤってどう? スタッドレスタイヤとどっちがいいと思う?」。そう聞かれることが年々増えてきている。

 ヨコハマのアイスガード6は「氷に効く・永く効く・燃費に効く・ウエットと音に効く」というなんとも欲張りな高性能スタッドレスタイヤ。そして同社がラインアップするオールシーズンタイヤ、ブルーアー4Sは「雪に強い」のが特徴である。

正直なところ、「どっちがいいか」で選択するのは難しい。基本的にはしっかりみ分けされているからだ。

降雪地域に住む人、日常的にツルツル路面に出くわす人は迷わずアイスガード6を選ぼう。何しろ、氷上への対応力が抜群。先代のアイスガード5プラスからコンパウンドを見直し、新マイクロ吸水バルーンとエボ吸水ホワイトゲルを加えたプレミアム吸水ゴムの採用が効いている。

アイスガード6

タイヤサイズ:135/80R13 70Q〜245/40R20 95Q、205/60RF16 92Q〜275/40RF20 102Q(ランフラット)
編集部調べ実勢価格:2万3000円(215/60R17 96Q、1本)

滑りの原因である氷上の水膜を強力に吸水して路面へしっかり密着、さらに吸水バルーンのカラが氷表面をむことでエッジ効果も高まっている。氷上制動性能は5プラス比で15%も向上という進化ぶり。しかも、この氷上性能は、独自のオレンジオイル配合により約4年後まで高水準でキープされるというから驚きだ。

非降雪地域の人はどうするか? 突然の雪に慌てたくない、さらに都市部在住でタイヤの保管場所に困っている人などはブルーアース4Sを検討したい。ただ、オールシーズンでも氷路面は守備範囲外だ。

ブルーアース4S AW21

タイヤサイズ:175/65R14 82T〜225/55R19 99V
編集部調べ実勢価格:2万2000円(215/60R17 100V XL)

とはいえ、気になるのが「オールシーズンタイヤってホントに雪道走れる?」ということではないか。では試してみようということで昨シーズン、アイスガード6とブルーアース4Sを北海道のテストコースで比較試乗する機会があった。

ちなみにブルーアース4Sは、数あるオールシーズンタイヤのなかでも雪上性能を重視。「どうせ買うなら雪に強いほうがいいですよね」と開発陣の思いを投入した自信作だ。雪上性能向上のため、V字グルーブはもちろん、それに交わる横溝との交差溝で雪柱せん断力を確保。シリカ分散性を向上させてゴムのしなやかさを保つ末端変性ポリマーと、スノーグリップポリマー、ウエットグリップポリマーをバランスよく配合。マイクロシリカの配合も併せスノーだけでなくウエット性能も高い。

氷上ではクルマ1台分の差が!


まずは氷上。屋内施設でプリウスにそれぞれを履かせて約20km/hからのフルブレーキングを行った。すると、ブルーアース4Sのほうがクルマ約1台分停止距離は長かった。スラロームも行ってみたが、やはり舵の効き方はアイスガード6のほうが上。Uターン時など横方向のグリップ差も大きく、クルマの向きが変わりやすいのはアイスガード6だ。


●氷上にて約20km/hからのフルブレーキング。2商品の差は距離にして約6m。ツルツルに磨かれた交差点などであれば、もっと差が付く可能性も

だが、雪上走行ではブルーアース4Sが大健闘。コーナーでは大きくステアリングを切らないかぎり思ったよりもグリップする。直線路で約50km/hからフルブレーキングを試したが、滑ってどうしようもない雰囲気ではない。急だったり大きなステアリング操作をしないかぎり、雪上では十分に走れる印象。これは、サマータイヤでは到底無理なことだ。

ドライ路面ではどうか。別の機会にそれぞれを走らせた経験からいくと、やはりブルーアース4Sのほうが安定していた。さすがはオールシーズンタイヤといったところ。とはいえアイスガード6の実力も高く、ひと昔前のスタッドレスタイヤとは比較にならないほど快適になった。転がり抵抗はアイスガード6のほうが若干優れ、燃費への貢献度は上だ。

これからのシーズン、アクセスが整ったゲレンデまで向かうぐらいならブルーアース4Sでも十分かもしれない。ただし氷には弱い。不安なく冬道をドライブしたいなら、やはりアイスガード6がオススメだ。

それぞれの特性を知っておけば、それほど悩む必要はない。ベストな選択で今冬も楽しいドライブを!

〈アイスガード6の特徴①〉新マイクロ吸水バルーン

①氷上の水膜を強力に吸う新マイクロ吸水バルーン(顕微鏡写真:50倍)。エッジ効果も発揮する

〈アイスガード6の特徴②〉クワトロピラミッドディンプルサイプ

②従来よりも剛性を高める新開発の4段立体サイプ。端部の切り込みから縦溝へ効果的に路面の水を排水。また、この切り込みはエッジ成分の拡大にも貢献。端部の剛性は上下の2連ディンプルが確保、摩耗が進行した際もエッジ効果を持続させる

〈アイスガード6の特徴③〉ダブルマイクログルーブ

③装着初期の氷上性能を確保。斜め方向と横方向のグルーブを組み合わせ、氷上での排水効果とエッジ効果を両立する

〈ブルーアース4S AW21の特徴①〉ウエット路に強い

●溝量はアイスガード6より15%多いため、ウエット路面はブルーアース4Sのほうが強いのだ

〈ブルーアース4S AW21の特徴②〉圧雪路ではかなり走れる!

●雪上では縦グリップが強く、大舵角を当てなければ、かなりのペースで走らせられる実力を持つ

〈ブルーアース4S AW21の特徴③〉凍結路面は守備範囲外


〈文=ドライバーWeb編集部〉

ヨコハマタイヤ
0120-667-520
www.y-yokohama.com/

ドライバーWeb編集部

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