2020/10/08 Q&A

フィットは「飞度」、クラウンは「皇冠」。なぜ中国では中国語の車名を付けるのか?

●中国でもデビューした新型フィット

車名は各国それぞれ違ったりするものだが、こと中国においては独自ルールが存在する。英字表記のほかに、中国語の車名も必ず必要になるのだ。そんな中国名に関して、まずはトヨタのホンダの例を挙げてみよう。

■トヨタの場合



日本名:YARIS(ヤリス)
中国名:雅力士
中国語読み:yalishi(ヤー リー シー)

日本名:CROWN(クラウン)
中国名:皇冠
中国語読み:huangguan(ホワーン グワン)

日本名:COROLLA(カローラ)
中国名:卡罗拉
中国語読み:kaluala(チア ルオ ラー)

他にも有名な例としては、ランドクルーザーが挙げられる。ランドクルーザーは中国名で「兰德酷路泽」(lan de ku lu ze:ラン ドーァ クゥ ルゥ ゾーァ)だが、輸入車時代は「陸巡」との愛称で呼ばれていた。「陸巡」とは「陸地巡洋艦」の略称。現在、正式には「兰德酷路泽」だが、中国のランクル愛好者たちは今でも「陸巡」と呼ぶそうだ。

同じように、ランドクルーザー プラドの「プラド(中国名:普拉多/puladuo)」も、輸入車時代の「覇道/ba dao」と元の呼称で呼ばれることが多い。

■ホンダの場合



日本名:FIT(フィット)
中国名:飞度
中国語読み:Fei Du(フェイ ドゥ)

日本名:ACCORD(アコード)
中国名:雅阁
中国語読み:Ya Ge(ィアー グゥー)

日本名:VEZEL(ヴェゼル)
中国名:缤智
中国語読み:Bin Zhi(ピィン ヂィー)

フィットは、日本語の発音に近いもので「飞度:Fei Du/フェイ ドゥ」と設定した。アコードについては、「雅阁」が先進性、優雅、調和などグローバル的なブランド個性を指し示す。発音は、広東語でアコードに近いとのことだ。またヴェゼルの「缤」は繫盛の様子・たくさん・雑然としているという意味があり、「智」はスマート・聡明であること、といった意味が込められている。

なぜ中国ではオリジナルの車名が必要なのか?


じつは中国の商標法のルールで、英文のほかに必ず必ず中国名を付けなければならないのだ。意訳か音訳かはメーカー次第。中国語にするときの条件としては、例えば「ネガティブな言葉や文字を避けること」、また「アルファベット発音に一番近い(消費者に記憶してもらうため)」、「字も意味がいい」など。それらさまざま条件をクリアできるように工夫されているとのことだ。

〈文=ドライバーWeb編集部〉

ドライバーWeb編集部

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