2020/10/01 ニュース

黒くて丸いタイヤがグッドデザイン賞を受賞!評価されたのはどこ?|トーヨータイヤ|

トーヨータイヤは10月1日、同社の乗用車用スタッドレスタイヤ「OBSERVE GIZ2(オブザーブ ギズ ツー)」、オールシーズンタイヤ「CELSIUS(セルシアス)」、トラック・バス用オールウェザータイヤ「M646(エムロクヨンロク)」の3商品が2020年度グッドデザイン賞を同時受賞したと発表した。

グッドデザイン賞とは、1957年に創設され、総合的なデザイン評価。推奨を行う日本で唯一のデザインアワード。同賞は有形無形を問わず、あらゆるモノや活動を対象とし、日本屈指のデザイナーや建築家などから構成される審査委員会によって選定された優れたデザインに贈られる。

それぞれの受賞理由


OBSERVE GIZ2

商品特徴:トレッドパターン内で機能を分割させる非対称パターンを採用。アイス、シャーベット、ウエットといった刻々と変化する冬の路面へ対応するスタッドレスタイヤ。新コンパウンドの採用によりゴムの硬化を抑え、効きが長持ちする。

評価コメント:アイス状の路面での性能を最大化するために、中央主溝を若干オフセットさせた3本の主溝を採用するとともに、両側のセンターブロックを3連にしてエッジ効果を高め、ドライ時の操作性も向上させることに成功した。外側のサイドウォールのデザインには、アイスへの噛み付きの良さを表現するワンポイントを施している。


CELSIUS

商品特徴:オールシーズンタイヤという全天候型の製品。非対称パターンを採用し、降雪路面においてしっかり走れるスノー性能とドライ・ウェット性能を最大限に発揮。突然の積雪などにも対応できるため、都市部などでは1年を通して使用することも可能。

評価コメント:近年の環境変化(ユーザーのタイヤや車のメンテナンスに対する志向、カーシェアリングなどの普及、年数回の降雪地域における冬用タイヤへの履き替えが減少している状況など)に合わせ、オールシーズンタイヤでありながら、雪にも対応できるタイヤとして技術を結集させた。 タイヤの内側外側で溝のパターンを変え、内側はスノー路面でのグリップ力を高め、外側ではドライ路面での走行安定性を確保している。内外非対称のパターンによって、ノイズを減少させ騒音性にも対応し、左右入れ替えのローテーションが可能である。長年の技術開発によって実現した、非常に柔軟性があり効率的で、時代にあったタイヤのデザインである。


M646

商品特徴:トラック・バスにおける使用環境の変化に伴うニーズをふまえて開発された商品。トレッド部の中心エリアに交互に配置した3列のブロックが空積時においても接地面積を確保し、積荷の状態変化に対応したトラクション性能と耐摩耗性能、ウェット駆動力を高次元で両立した。

評価コメント:トラックの大型化が進む中、大型車両においては積車時と空積時のタイヤの接地面積が大きく異なるため、両方の状態での性能を向上させることが求められてきた。本製品では、4本の主溝を配した中でセンターエリアを大きくする設計とし、3列ブロックのクロス配置デザインで空積時のトラクション性能を上げることに成功した。積み荷に左右されないトラクション性能を確保し、厳しい労働環境にあるトラックドライバーの負担を軽減することに貢献するデザインである。

〈文=ドライバーWeb編集部〉

ドライバーWeb編集部

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