2020/09/11 コラム

今見てもカッコいい…懐かしカスタム「ワゴン、セダン編」。レガシィ、アルテッツアの4台をピックアップ

【ステーションワゴン編】レガシィ万歳!


現在のSUVブームのように、1990年代から2000年代初頭にかけてはステーションワゴンの黄金期。主役はレガシィ ツーリングワゴンで、ステージアやレグナム、カルディナどスポーツカー顔負けの動力性能を備えるターボモデルがチューニングのベース車として大人気だった。

[2000]
WALKER JAPAN LEGACY
スポーティさをストレートに表現


「ワゴンで200馬力]が衝撃だった初代BF、パワー自主規制上限の280馬力に到達した2代目BGと進化を重ねたレガシィ ツーリングワゴン。3代目BHは洗練されたスタイリングが魅力だったが、走り志向のユーザーには少々もの足りない。そこで、ダクトを広げてディフューザーを模したレーシーなデザインのエアロパーツが各社からリリースされた。



[2000]
TOMMY KAIRA LEGACY
EJ20を覚醒させるトミーカイラマジック


トミーカイラといえば、国産車初の公認コンプリートカーであるR31スカイラインベースのM30を筆頭に、日産車をベースに用いる印象が強いが、EJ20ターボを搭載するインプレッサやレガシィのコンプリート化にも意欲的だった。写真のtbには2.2Lエンジンキットが組まれ、滑らかな回転フィールと低回転域の太さが印象に残っている。



[2000]
G-SQUARE LEGACY
ドレスアップ派に人気のNAモデル


ワゴン=仕事用のイメージを拭い、EJ20ターボと4WDのコンビでGTワゴンのジャンルを築いたレガシィ。3代目はビルトイン式ルーフレールの採用などで、洗練されたデザインに。イメージリーダーは280馬力を発揮するGT-Bだが、ドレスアップ派はあえてボンネットの造形がスッキリしたNA(自然吸気)を選び、エアロとローダウンでスタイリッシュに仕立てた。





[セダン編]ポストAE86をうたうアルテッツァ


「猫も杓子もミニバン」に対するアンチテーゼのように、1990年代末になると「操る楽しさ」を追求したスポーツセダンがブームに。なかでもFR(後輪駆動)を採用し、ポストAE86をうたうアルテッツァは、トヨタオート店とビスタ店を統合したネッツ店の旗艦車種として話題になった。

[1990]
SARD ALTEZZA
トルク不足をターボ化で補った


アルテッツアには直6・2Lの1G-FEを搭載するAS200と、直4・2Lの3S-GEを搭載するRS200が設定されていたが、スポーティなのは後者。デュアルVVV-i付きMT仕様のスペックは210馬力だが、重めの車重も相まって低速のトルク感はイマイチ。そこで、過給器やメカチューンでパワーアップを図った。サードはターボ化で345馬力を発揮。



[1990]
C-ONE ALTEZZA
ECUからサスペンションまで全アイテムを網羅


ミニバンからコンパクトまで、トヨタ車のカスタムパーツを幅広くカバーしていたC-ONE。アルテッツァはエアロから車高調、パワーECU、吸排気まで、すべてのパートを網羅する充実ぶり。鳴り物入りでデビューしたアルテッツァ以外にも、アコードユーロRやレガシィB4、R34スカイラインなど、この時代は国産スポーツセダンが目白押し。今振り返るといい時代だった。



〈文=湯目由明〉

ドライバーWeb編集部

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