2020/09/07 モータースポーツ

【祝! 初優勝】アルファタウリ ホンダのピエール・ガスリーがF1イタリアGPを制す!

●アルファタウリ ホンダのピエール・ガスリー

2020年9月6日、F1 2020の第8戦イタリアGPで、スクーデリア アルファタウリ ホンダのピエール・ガスリーが初優勝を飾った。

ガスリー

予選10番手からスタートしたガスリーは、波乱続きの荒れたレースを見事に制した。ガスリー自身はF1初勝利。アルファタウリにとっても、トロロッソ時代にセバスチャン・ベッテルがあげた2008年以来の勝ち星となった。

ガスリー

スタートでは常勝メルセデスAMGの1台、バルテリ・ボッタスが2位から6位へと大きくポジションダウン。レッドブル ホンダの2台、マックス・フェルスタッペンは5位から7位へ、アレクサンダー・アルボンも9位から15位まで後退してしまう。しかしガスリーはスタート時の混乱に巻き込まれず、10位のポジションをキープした。

ガスリー

そして19周目には、ハースの1台がオイルをコース上に撒き散らせてピットレーン入口付近でストップ。セーフティカーが導入されるが、ピットレーンがその間クローズされた。

ガスリー

このピットレーンクローズが勝敗の分かれ道となる。ガスリーは、アクシデント発生前にピットでのタイヤ交換を終わらせていた。一方、ポールスタートから首位を快走していたメルセデスAMGのルイス・ハミルトンは、クローズを無視しピットでタイヤ交換。後に10秒間ピットストップのペナルティが与えられてしまう。

ガスリー

24周目、ガスリーは3位でセーフティカー明けのレースを再開。しかしその24周目に、今度はフェラーリのシャルル・ルクレールがコースアウトし、タイヤバリアへ激しくクラッシュしてしまうアクシデントが起きる。このアクシデントはセーフティカーではおさまらず、レースは25周目に赤旗中断されてしまう。26周目には各車がピットへ向かった。

ガスリー

ガスリーは中断の間に新品ミディアムタイヤへ交換。そして27周目のリスタート直後には、前を走るレーシングポイントのランス・ストロールをパスし2位に浮上する。そして首位ハミルトンがここでペナルティを消化。最下位にまで後退し、ガスリーがトップに立った。

ガスリー

ゴールまでは2位につけていたマクラーレンのカルロス・サインツJr.の猛プッシュにさらされるものの、これをしのぎ切り自身初となるF1優勝を達成した。

ガスリー

ここまで波乱万丈ともいえるほど、浮き沈みの激しかったガスリーのF1キャリアだったが、ここで一気に花開いた。
「チームの地元でもあるイタリアで勝てたことが何よりも嬉しい。ここまで一緒にがんばってきた、アルファタウリ、ホンダのすべてのスタッフに感謝している」
とレース後にはコメントを残した。

ガスリー

なお、アルファタウリのもうひとりダニール・クビアトも9位でフィニッシュ。W入賞を飾っている。

クビアト

レッドブル ホンダの2台はアルボンが15位完走、フェルスタッペンは30周目にPUトラブルによりリタイアに終わっている。

ガスリー




ドライバーWeb編集部・青山

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