2020/09/02 コラム

【楽ナビを追い越せ!!】17年前から続く「道=ストラーダ」の意外な真実|浜先秀彰のおもひでAVN:パナソニック 初代ストラーダ(2003年)編|

Panasonic
Strada

CN-DV150D/CN-DV250D(2003年モデル)
 
パナソニックの人気カーナビブランドが「ストラーダ」。この記事をご覧の皆さんにも愛用している人は少なくないだろう。
 
ストラーダが誕生したのは今から17年も前、2003年のことだ。それまではモデルごとに例えば「e-navi」などの愛称はあったが、全製品に共通するブランド名は存在しなかった。そこでパナソニックのカーナビをより広く認知してもらうため、統一するブランド名として「ストラーダ」という愛称を設定した。ちなみにストラーダとはイタリア語で「道」を意味する。
 
最初にストラーダの名が与えられたのは、パナソニックのミディアムクラスを担っていたDVDナビの新世代機。これは、ライバルであり、クラストップを独走していた「カロッツェリア 楽ナビ」を追撃するべく開発されたモデルだ。
 
ラインアップには1DINサイズの本体に7型オンダッシュモニターを組み合わせた「CN-DV150D(当時価格18万円)」と、1DINサイズの本体に7型インダッシュモニターを内蔵した「CN-DV250D(同20万円)」の2機種があり、バックカメラ付属モデル(型番の末尾がRD/3万円高)もそれぞれに用意されていた。現在のようなAV一体型ではなく単体型のため、純正カーオーディオや市販カーオーディオと組み合わせて使用した。
 
このモデル最大の特徴は、ナビとDVDビデオが同時に使用できること。というのも当時のDVDナビのほとんどは地図DVDドライブとDVDビデオのドライブを共用していたため、ナビを使う場合はDVDビデオが見られず、DVDビデオを見る場合にはナビが使えなかったのだ。
 
そこで考え出されたのが「SD覚えてルート」と呼ばれる新機能だ。地図DVDからSDメモリーカード(128MBが付属)に、目的地までの地図や案内情報を事前に転送しておき、これを使用してルートガイドを行うことで、DVDドライブではDVDビデオを再生できるという仕組み。出発前にデータの転送作業を行うのは手間だが、ガイド中のVICS表示やルート再探索も可能だったので、使い勝手は悪くなかった。
 
また、上級となるHDDナビ譲りの高機能を搭載するうえ、5.1chサラウンドプロセッサーやETC車載機が接続できるなど優れた拡張性も備えていた。



CN-DV150D
CN-DV150D
●1DINサイズの本体に7型オンダッシュモニターをパッケージ。1DINサイズのカーオーディオと組み合わせて使った



CN-DV250D
CN-DV250D
●今では見られないモニター部がL字型に立ち上がるインダッシュタイプの7型モニターを搭載。高級感のあるスタイルが人気だった

ドライバーWeb編集部

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