2020/08/24 モータースポーツ

佐藤琢磨が2度目のインディ500を制覇!

8月23日(日)インディアナポリス・モータースピードウェイで、第104回インディ500の決勝レースが開催された。予選3番手・フロントロゥからスタートした佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング/HONDA)が勝利した。

長い歴史の中で初めて無観客で行われた今レースは、本年度よりIMSのオーナーとなったロジャー・ペンスキーのスタートコマンドでグリーンフラッグ。ポールポジションのマルコ・アンドレッティ(アンドレッティ・ハータ・オートスポーツ/HONDA)をスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング/HONDA)がかわしトップを奪取し、佐藤琢磨も2番手に浮上。500マイルの長丁場レースでは、数回のアクシデントによるイエロー・コーションが発生。順位を変動しながらも、200周中111周でリードラップを走行するレース運びで終盤までレースを引っ張ったディクソンとともに、佐藤も終始先頭争いをする位置でのレースを展開した。

終盤に突入した158周、佐藤がディクソンを捉えトップにたった。その後、最後のルーティンピットからのコースインでディクソンに先行を許したものの、佐藤は再び173周目のホームストレートでディクソンを抜き去りリードラップを奪った。そして、佐藤先頭のまま、ラスト5周となったところで、スペンサー・ピゴット(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング/HONDA)がピットレーン侵入部に単独ヒット。イエローフラッグが振られ、レースは異例のイエロー下でのフィニッシュとなり、佐藤琢磨が2017年の初勝利以来、自身二度目となるインディ500の制覇を果たした。

この偉業に際して、本田技研工業の八郷隆弘代表取締役社長は、下記のようにコメントしている。
「世界3大レースのひとつであるインディ500で2度目の勝利を挙げ、世界のモータースポーツの歴史に新たな足跡を残すことになった琢磨選手と、チームおよび関係者の方々、そして、琢磨選手を応援してくださっているファンの皆さまに心から感謝を申し上げるとともに、この快挙達成の喜びを分かちあいたいと思います。またこのニュースが、新型コロナウイルス感染拡大の影響が続く世の中にとって明るい話題となることを願います。琢磨選手、本当におめでとう!」

〈文=ケニー中嶋〉

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