ケンウッド、新機能「AIセンシング」であおり運転を自動検知・録画する、2カメラドライブレコーダー「DRV-MR8500」を9月に発売

JVCケンウッドは、ケンウッドブランドからドライブレコーダーの新製品として、前後撮影に対応する2カメラタイプのドライブレコーダー「DRV-MR8500」を2020年9月中旬に発売する。価格はオープン

あおり運転（妨害運転）などを厳罰化した改正道路交通法が2020年6月30日に施行された。これによりドライブレコーダーの搭載することで、「被害に遭った際の映像をしっかりと記録する」ことや「被害を訴えられた際に、事実を明らかにする」ためなど、ドライバーの身を守るために活用できることから、特に前方と後方を録画できる2カメラタイプはますます注目されるアイテムとなっている。

「AIセンシング」であおり運転を自動検知

さて、今回発表されたケンウッドのドライブレコーダー「DRV-MR8500」の一番の特徴は、同社で初となる「AIセンシング」機能を搭載。後方車両の急接近に加え、後方車両の蛇行運転などのあおり運転を自動で検知して、メインカメラの画面への表示と警告音を発することでドライバーに知らせるとともに、自動で録画保存を行う。

「DRV-MR8500」は、フロント・リヤの両カメラともにF1.6の明るいレンズを採用するとともに、500万画素の「STARVIS」CMOSセンサーを搭載することで、暗い環境でもノイズの少ない高感度録画と、フルハイビジョンの約1.8倍の解像度となるWQHD（Wide Quad HD）での高画質録画を実現。ナンバープレートなど細かい文字情報まで鮮明に記録する。

また、「HDR（ハイダイナミックレンジ）機能」の搭載により、逆光やトンネルの出入り口、夜間走行時の照明など、明暗差が激しい環境下で起きやすい「白とび」や「黒つぶれ」を抑えた安定した録画を実現する。

リヤカメラは、「スモーク シースルー機能」を搭載。リヤガラスがスモーク仕様のクルマにも対応する。リヤガラスの色の濃さに合わせて設定を3段階に調整可能で、後方の映像を明るく鮮明に記録できる。

映像はマイクロSDカードに記録する。「DRV-MR8500」はダブルスロットにより、スロット1からスロット2へのリレー録画に対応。より長時間の映像記録が可能。最大容量128GBのマイクロSDカードに対応（製品には32GBが付属）する。

また、SDカードのエラーを未然に防ぐ「SDカードメンテナンスフリー」機能を搭載。定期的なSDカードのフォーマット（初期化）が不要なうえ、録画の信頼性も高まる。付属のSDカードもしくは指定のものを使用すれば寿命告知機能によりSDカードの交換時期がわかる。

録画モードは4つ。基本は常時録画式で、ほかに衝撃を検知した際に記録する「イベント録画」や、手動で録画ボタン押すことで録画する「手動録画」、別売りの車載電源ケーブル（CA-DR100）を接続すれば、24時間365日の長時間「駐車録画」に対応する。

このほか、ドライブをサポートする「運転支援機能」も搭載。「前方衝突警告」や「車線逸脱警告」、「発進遅れ警告」、前述したAIによる「後方車異常接近警告」や「後方車蛇行運転警告」などにより、安全運転をサポートする。

---

［DRV-MR8500のおもな仕様］

〈本体仕様〉
■フロントカメラ（メインユニット）
・電源電圧：14.4V（8.5〜16V）（12V車両用シガープラグコード付属〈4m〉）
・消費電流：380mA（最大1.1A）
・GPS／Ｇセンサー：あり／あり（5段階）
・モニターサイズ：2.7型フルカラーTFT液晶
・最大記録画角：水平約112°、垂直約65°、対角約131°
・撮像素子：1/2.8型カラーCMOS
・Ｆ値：F1.6
・動作温度範囲：-10℃〜+60℃

■セカンドカメラ（リヤカメラ）
・撮像素子：1/2.8型カラーCMOS
・最大記録画角：水平約112°、垂直約65°、対角約131°
・Ｆ値：F1.6
・動作温度範囲：-10℃〜+60℃

〈撮影関連仕様〉
・記録解像度：Wide Quad-HD（2560×1440ピクセル）（動画最大約368万画素）〈フロントカメラ／リヤカメラ〉
・フレームレート：29.1/9.7/3.2fps〈フロントカメラ／リヤカメラ〉
・記録機能：常時録画／イベント記録／手動録画／駐車監視録画（別売りの車載電源ケーブル「CA-DR100」により対応）
・常時録画（ファイル単位）：1分
・動画フォーマット：MOV（H.264 ＋ LPCM）
・記録映像再生方法：本体、Windows標準のWindows Media Playerなど。専用ビューワーソフト対応（ホームページよりダウンロード）
・記録メディア：マイクロSDカード16〜128GB（クラス10以上）対応（32GBを付属）

〈寸法など〉
■フロントカメラ
・外形寸法：幅89.6mm × 高さ54.8mm × 奥行き38.7mm（ブラケット装着時高さ：最大75mm）
・重量：130g（マイクロSDHCカード含む。ブラケット、ケーブル含まず）

■リヤカメラ
・外形寸法：幅40.3mm × 高さ36.4mm × 奥行き32.7mm（ブラケット装着時高さ：最大63mm）
・重量：32g（ブラケット、ケーブル含まず）

■発表・発売：2020年7月22日発表・9月中旬発売予定

■価格：オープン（編集部調べ市場想定価格：4万2000円前後）

＊製品仕様などは発表時のもの

---

■問い合わせ先
JVCケンウッド
TEL：0120-2727-87
https://www.jvckenwood.com