2020/06/19 Q&A

嗚呼ややこしい!ハリアーはヴェンザ、ヴィッツはヤリス、フィットはジャズ…車名が世界統一ではない理由

パジェロもモコもスペイン語圏では…



パジェロも海外では「モンテロ」もしくは「ショーグン」なんて名前を使っている。三菱は、第20回東京モーターショーのとき、コンセプトカーで「ジープパジェロ」という名前のクルマを出展した。しかしそのとき、パジェロがスペイン語でとんでもない意味と判明したのだ。


●初代パジェロ

この先はまたまたご自身で…。


そういえば、日本では「もこもこ」といったかわいらしいイメージを連想する日産モコだが、スペイン語圏内では「鼻くそ」という意味だったりする。海外では販売しなかったので名前はそのままになったが、スペイン語は世界で2番目に使うことが多い言語。日本ではなじみが浅いが、気をつけなければならないのだ。


●初代モコ

ちなみに、発売された当時モコの訴求色はグリーン。青っ鼻をイメージしてしまう…。

あった!すべての国で美しい名前



どこの国でも美しいイメージがある車名の代表は、日産の電気自動車「リーフ」だ。リーフは英語で「葉っぱ」という意味。光合成によって二酸化炭素を吸収するので、電気自動車のイメージにぴったり。



しかし、葉っぱのモチーフはどこにも見当たらない。じつは、葉のデザインはフォードが商標権を持っていて、使えなかったのだ。だから、セールスプロモーションとして葉のイメージは使えなかったらしい。

ちなみに、単純な名前であればあるほど商標の獲得が困難。だが、日産が「リーフ」の名前にこだわったのは前社長の意向が強く、肝いりの名前だそうだ。

車名にご先祖がいる代表例


スズキ ハスラー

●ハスラーTS250


●現行型ハスラー

1969年に登場したスズキのオフロードバイクがハスラーTS250。1995年まで水冷50ccのモデルに使われた名前だった。2020年1月にフルモデルチェンジしたハスラーの車名の意味は、「あらゆることに行動的に取り組み、俊敏に行動する人」。ただ、ハスラーは少し刺激的な意味合いもあるので、海外で名前を出すときは要注意だ。


三菱エクリプス クロス


●エクリプス・スパイダー


●現行型エクリプス クロス

北米で1989年に、日本で1990年に発売された3ドアクーペのエクリプス。日本での販売は2004年のエクリプス・スパイダーが最後となったが、北米では4代目が2014年まで発売されるなど息の長いクルマだった。エクリプスの意味は、「日食・月食の食」。2017年発売のエクリプス・クロスはそんな先輩から取った名称だ。


ダイハツ ロッキー


●初代ロッキー


●現行型ロッキー

1990年に発売された、コンパクトサイズのクロカン車「ロッキー」と、昨年発売されたコンパクトクロスオーバーSUVの「ロッキー」。初代はロッキー山脈の爽やかなイメージ、現行型はゴツゴツとした岩場をイメージしてロッキーと名乗った。正式には後継車ではないが、同メーカーで同じ車名、懐かしく思う人も少なくないのでは?


それぞれに複雑な事情があって、世界統一車名は難しい。数字がグローバルネームになるのもわからなくもない。

〈文=ドライバーWeb編集部〉

ドライバーWeb編集部