2020/06/15 ニュース

【まさかの開発中止!】ヤリスWRC、2021年の新型デビューは白紙に

2020年6月15日、トヨタGAZOOレーシング ワールドラリーチーム(TGR WRT)は公式ツイッター上で、予定していた2021年シーズンでのGRヤリスベース新型ワールドラリー(WR)カーの投入を中止したと発表した。


●2020年開幕戦ラリー・モンテカルロでのヤリスWRC

原因はCOVID-19(新型コロナ)ウイルスの影響が、開発現場に大きく遅れを生じさせたからだそうだ。2021年シーズンは、現行ヤリスWRカーを使用し、今後の開発は、2022年から始まる新レギュレーションに向けた新型WRカーに集中していくようである。


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TGR WRTは、2020年に発売するGRヤリスをベースにした新型WRカーをすでに開発していて、2月にはスノー路面で走行テストも行ったと報じられた。開発は順調に進んでいるはずだった。しかし、世界中に広まったコロナウイルスの影響で開発はストップ。FIAからはトップカテゴリーに参戦する全チームにテストの禁止が命じられていた。


●第2戦スウェーデンで勝利し、ポイントランキング2位のエルフィン・エヴァンス

今回のツイートは、そのテスト禁止が解除され再開したというお知らせと一緒に書きこまれていた。

2022年にはハイブリッドシステムとスペースフレーム構造による新WRカー規定が始まることが決定したが、2021年のたった1シーズンを制するべくGRヤリスベースの新WRカーを開発していたTGR WRT。見られるはずだった初めてのカーボンルーフWRカーは、幻となってしまったようだ。


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TGR WRTが生み出す、2022年規定の新型WRカーに期待したい。


●このGRヤリスベースのWRカーは1度も見られず終わってしまうようだ

<文=driver@web 編集部・青山>


https://twitter.com/TGR_WRC/status/1272448620017725441?s=20

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