2020/06/04 コラム

なぜ「787」はもてはやされる? マツダ&ボーイング&JR九州…偶然一致した偉大な乗り物たち

■787はラッキーナンバーか?



今年でマツダは創業100周年。戦前に3輪トラックメーカーとして歩み始めたマツダは、つねに独創的な商品を世に出し続け今日に至ります。なかでもロータリーエンジンはマツダのオリジナリティに富んだ高い技術を強く印象付けたエンジンで、その復活を望む声は今でも絶えません。PS4用ソフト「グランツーリスモSPORT」ではマツダがいつか実現したい次世代ロータリーエンジンを搭載しスポーツカーの姿を表現したというバーチャルレースカー「RX-VISION GT3 CONCEPT」も5月に登場したばかりです。

そのロータリーエンジンの性能を世界に見せつけた1台が1991年のル・マン24時間レースで日本車初の総合優勝を成し遂げたレーシンングカー「マツダ787B」でしょう。オレンジとグリーンのカラーリングも鮮やかなマシンはマツダファンならずとも記憶に残る名車で、今でもイベントなどでは人気の高いモデルです。


●PS4用ソフト「グランツーリスモSPORT」には「マツダ787B」の他ロータリーエンジン搭載のバーチャルレースカー「RX-VISION GT3 CONCEPT」も登場した(画像 マツダ株式会社)

そんなわけで自動車ファンやレースファンにとって787といえば即マツダを思い浮かべる人も多いのですが、実は世の中的には必ずしもそうではありません。

インターネットで「787」と検索すると圧倒的な数がヒットする別の乗り物が存在します。それは「ボーイング787」という旅客機です。また鉄道の世界にも有名な787が存在します。こちらはJR九州の「787系電車」です。クルマ、飛行機、鉄道、いづれの世界でも成功しているラッキーナンバー“787”はどのような理由で名付けられたのでしょう? 今回はそんな787にまつわるお話です。

ドライバーWeb編集部

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