2020/05/19 ニュース

新型ハリアー海を渡る。新型ヴェンザとは何者なのか!

北米トヨタは5月18日(現地時間)、インターネット上のライブ配信でミドルサイズの2列CUV(クロスオーバーユーティリティヴィークル)、新型ヴェンザ(Venza)を公開。米国にて今夏より発売する。生産はトヨタ高岡工場。日本から輸出される。


●新型ヴェンザ

ちなみに初代ヴェンザは2008年に北米でデビュー。プラットフォームは当時のカムリをベースとし、ステーションワゴンとSUVのクロスオーバーという出で立ちだ。



●初代ヴェンザ

というわけで新型ヴェンザの写真を見るかぎり、「新しいハリアーは、名前を変えて北米でも販売するのね」。つまり、新型ヴェンザは、日本で6月に正式デビューする新型ハリアーの輸出版のようだ。


●新型ヴェンザ

プラットフォームはGA-K。パワートレーンには2.5L直4+モーターのハイブリッドシステムを採用。こちらはシステム最高出力219hpの「E-FOUR」で、前輪をエンジンとフロントモーターで、後輪をリヤモーターで駆動する。前後輪のトルク配分はフロント100:リヤ0からフロント20:リヤ80までで路面状況に対応する…といったように、その中身は新型ハリアーと同じ。ちなみにヴェンザはハイブリッド4WDのみで、ハリアーのようにFFハイブリッドやガソリン車の設定はない。


●新型ヴェンザ

新型ハリアーの公開時には明かされなかった新機能に注目。それは、PED(Predictive Efficient Drive)と呼ばれるもので、ナビゲーションシステムを用いて運転の習慣を分析、交通状況などを記憶してリチウムイオンバッテリーへの充電を最適化するという。下り坂などではエンジンブレーキを強めにしたり、回生エネルギーを効率的に回収したりと、走りや燃費に貢献する機能のようだ。こちらの機能が新型ハリアーに搭載されるかは現時点では不明である。


●新型ヴェンザ



●上はヴェンザ、下はハリアー。カローラのように日本と北米でボディサイズを微妙に変えるといった手法は取られていない模様。ボディサイドのハイブリッドエンブレムなどはヴェンザにあってハリアーにはない

〈文=driver@web編集部〉

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