2020/04/22 カー用品

ダンロップ ビューロVE304とSUVのマッチングは?

マツダCX-8に装着してインプレッション!

ダンロップのプレミアムコンフォートタイヤ、VEURO VE304(ビューロ ブイイーサンマルヨン。以下VE304)が3月から発売を開始した。従来モデルのVE303から7年ぶりのフルモデルチェンジであり、満を持しての市場投入である。


●タイヤサイズ:185/65R15 88H〜275/35R21 99W 価格:オープン

ビューロ最大の特徴といえば、やはり静かさ。VE304では、その静粛性や快適性をさらに高めつつ、ウエット性能や摩耗後の安全性も向上させている。


今回は、マツダCX-8に装着して試乗してみた。「あれ、ビューロといえばセダンでは?」と思った方も多いはず。じつは今回のVE304は、快適性を重視するクロスオーバーSUVも視野に入れて開発。そのマッチングを確かめるため、あえてSUVをテスト車に選んで試乗を行った。

その印象といえば、「これはピッタリ!」。パターンノイズは抑えられ、車内は静かで会話が弾む。路面が変化しても得手不得手がなく、さまざまな路面状況で静かさを保ってくれる。

これは、新採用の「3D波型グルーブ」の効果だろう。メインとなる溝を曲線化することで、溝の入り口で発生した音のエネルギーを吸収、溝の出口で発生する音を低下させる、とのこと。「パターンノイズは従来比で24%も低減」とダンロップでは公表している。


●新設計「3D波型グルーブ」。通常、直線に刻まれる主溝を曲線化することで、通り抜けて発生する音のエネルギーを低減する

さらに、首都高のつなぎ目を通過するときに聞こえる「パカン」という空洞共鳴音も気にならない。ダンロップ独自の吸音スポンジ「サイレントコア」がかなり効いている。


●独自技術「サイレントコア」。タイヤの内側に吸音スポンジを搭載。段差の通過時に発生するタイヤ内部での共鳴音を低減するコアアイテムだ

乗り心地はしっとりしていて、まさに快適。それでいてレーンチェンジ時などのふらつきもなく、SUV特有のネガを打ち消している。乗っていて、「うーん、非の打ちどころがないじゃないか」と思ったのが正直な感想だ。


VE304への進化で、ウエットブレーキ性能の向上も見逃せない。従来比で7%向上、100km/hからの制動距離は畳約2枚分(約3.6m)短縮している。また、摩耗が進行しても性能低下しないのも美点。「3D波型グルーブ」は摩耗すると途中から溝が広がり、溝容積を確保して排水性能を維持する効果を併せ持つ。

トレッドに新配合した「水素添加ポリマー」も効果テキメン。ゴムのしなやかさを維持するこの素材は、濡れた路面に密着して接地面積を確保。熱やオゾンに反応しにくい分子構造のため、劣化が進みにくいのだとか。これら要素を合わせて、タイヤが摩耗した際のウエットブレーキ性能低下率は従来比で14%向上した。

サイズも豊富にそろえたVE304。ぜひ試してほしい逸品だ。


●上質な乗り心地を外観でも表現。タイヤサイドの「DUNLOP」ロゴは、レーザー微細加工によって上質な質感に仕上げられている

〈文=driver@web編集部〉

■問い合わせ先
ダンロップ
0120-39-2788
https://tyre.dunlop.co.jp

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