2020/03/04 新車

デリカD:5の魅力を再チェック!【アウトドア派ファミリーの頼もしい相棒】

2019年にフルモデルチェンジ級のビッグマイナーチェンジを敢行したデリカD:5。内外装が刷新され、パワートレーンや走破性も進化した。初代デリカから受け継がれるのは、「どんな道路状況でも確実に乗員や荷物を目的地まで運べるクルマ」であるということ。その圧倒的な安心感が、僕たちをアウトドアフィールドへと誘ってくれるのだ。

 

■バリエーション&価格

駆動方式 エンジン グレード 変速機 価格
4WD 2.2L DOHC直4ディーゼルターボ P 8速AT 437万1400円
Gパワーパッケージ 423万5000円
G 401万5000円
M 391万3800円
アーバンギアPエディション 447万2600円
アーバンギアGパワーパッケージ 436万2600円
アーバンギアG 414万2600円

競合は3列SUV?

夏はキャンプ、冬はウインタースポーツと、一年を通してアクティブな趣味を楽しみたい。しかも、家族や仲間と一緒に…という人のクルマ選びにおいて、ぜひ選択肢に入れてほしいのが、デリカD:5だ。

デリカD:5は、圧倒的な悪路走破性と多人数乗車を両立したオールラウンドミニバンである。その唯一無二の魅力は、2019年2月のビッグマイナーチェンジでさらに進化。個性的なフロントフェイス、上質なインテリア、ATの8速化とディーゼルエンジンの改良によるスムーズで効率的な走り、カーライフをサポートする先進安全性能など、現代的なデザイン・機能が与えられている。四駆制御も見直され、さらにハードな道もクリアできるようになった。そして2019年11月には早くも一部改良が実施され、快適&安全性に磨きがかけられている。


今回は、そんなデリカD:5で実際にゲレンデを目指してみた。家族と仲間の総勢6人、スキー&スノボ道具を満載してのドライブだ。多人数&悪路走行というと3列シートSUVという選択肢もあるが、やはり3列目の快適性、荷物の積載性はデリカD:5が一歩上を行く。シートとフロアの間に空間があり、スキーなど長尺物も工夫すれば積載可能。

高速道路では、ディーゼルらしく低回転からの太いトルクと8速ATの相乗効果で楽に走れる。特有のノイズも音楽をかけていれば、ほとんど気にならない。足まわりはショックを滑らかに吸収し、高速移動はすべての座席で快適だった。

雪道でも楽しめる!

高速道路を降りて山に入る。今年は暖冬で雪が少ないが、標高を上げていくと一面の銀世界。ダイヤルは4WDオートに合わせてみる。すると、コーナーではステアリングを行きたい方向に切ってアクセルを合わせれば、こともなげにそちらに向きを変える。雪に覆われた上り坂もしっかりと進んでいける。


変速ショックが少ないのもありがたい。雪道で無駄に姿勢を崩さないで済む。ビッグマイチェンで油圧から電動に変わったパワステは、路面状況をリニアに伝えてくれるだけでなく、ソリッドでスムーズな感触。もちろん適正な速度でなければならないが、その気になれば雪道でもガンガン攻めたくなってしまう。今回は、ほかの乗員もいるためおとなしく走ったが…。

メインの国道から脇道にそれると、かなり深いわだちが刻まれていた。そんなシーンでもデリカD:5は十分な最低地上高が確保されているから安心だ。さらに、4WDロックモードを選択すれば、脱出が困難に思われる場面でも、グイグイと前進していく。このミニバンの枠に収まらない悪路走破性は、信頼感や安心感になり、ちょっと運転に自信がなくても、不安なくアウトドアフィールドに連れ出してくれる。

その分、キャンプ場やスキー場では、デリカが何台もいる…なんてシーンも珍しくない。そこで次のページからは、デリカD:5のカスタムスタイルを紹介。デリカの魅力に自分らしさをプラスして、家族や仲間との冒険をもっと楽しもう!

〈POINT 01〉ミニバンで断トツの悪路走破性



●舗装路ではFF駆動だが、スリップを検知すると後輪に最適な駆動力を分配。未舗装路だけでなく、ぬれた舗装路や横風の強いときでも安定した走りを実現。新型は、ハンドル操作に対してよりリニアリティの高い走りを獲得している。4WDロックモードは、悪路や雪道など特に滑りやすい路面で高い走破性を発揮する

〈POINT 02〉多人数が快適に過ごせる室内空間


●スキーやスノボの道具を積んでも、6人で快適なドライブが可能だった! 3列目の格納は左右に跳ね上げる方式。持ち上げるのはかなり重たい

●3列目のヒザ前は、大人でも余裕の広さ。シートのクッションも十分な厚みで、お尻も痛くならない。背もたれが低いのは残念だ

〈POINT 03〉自然でも街でも映える内外装デザイン


●ビッグマイチェン前は内外装ともに無骨なデザインだったが、新型は上質さと頼もしさをうまく両立。鋭いポジションランプとタテ目のヘッドライト、そしてキレのあるグリルは迫力満点上級ミニバンにも対抗できるほど洗練されている。アウトドアだけでなく、シティユースでも違和感のない仕上がりだ

最新の改良でここが変わった!

【電動サイドステップ搭載】


●助手席ドア、助手席側スライドドアを開閉すると自動で展開/収納されるサイドステップを標準装備。子供や年配者の乗り降りをサポートする。G、M以外に標準装備となった

【先進安全装備が進化】


●ペダルの踏み間違い事故などを防ぐ「誤発進抑制機能(前進時)」を追加。緊急自動ブレーキ、全車速追従クルーズコントロール、高速域でのステアリングアシストなども備える。全グレードがサポカーSワイドに該当した

【アーバンギアに新グレード】


●エアロが特徴的なシティ派の「アーバンギア」シリーズに、最上級となる「Pエディション」を新設定

〈文と写真=driver編集部・太田〉

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