2019/12/17 ニュース

【クルマのサブスク】パッソは3万2780円から。トヨタ、「KINTO ONE」に16車種を追加。中古車の「KINTO」もトライアル開始


トヨタは2019年12月16日、KINTOとともに立ち上げ、2019年7月からスタートした愛車サブスプリクションサービス「KINTO ONE」のラインアップ拡充とサービスの充実化などを発表した。

今回「KINTO ONE」に新たに追加されるのは、トヨタブランドで8車種と、レクサスブランドを8車種で計16車種。2020年1月15日(レクサスブランドの一部車種は2月から)より提供を開始。このほか、法人の「KINTO ONE」受け付けも開始する。

KINTO


また、「KINTO SELECT」の名称を「KINTO FLEX」に変更し、2020年2月下旬から全国展開を開始する。「KINTO FLEX」は3年間で6種類のレクサスブランド車を乗り継ぐプラン「KINTO FLEX 3年6台プラン」に加えて、3年間で3種類が乗り継げる「KINTO FLEX 3年3台プラン」を新たに追加。2つのプランから選べるようになる。

わかりやすい定額料金でクルマに乗れる

「KINTO ONE」と「KINTO FLEX」は、従来の車両を購入する際に必要であった頭金が不要なことに加え、車両代金や任意保険、自動車税、登録諸費用、車両のメンテナンスがパッケージ化されたもの。車両ごとに設定された月額定額料金の支払いのみで車両を所有できる。このほかに必要なのは燃料代と有料道路利用料金の移動にかかる費用。必要によりタイヤとその交換工賃などだ。

月額料金に任意保険も含まれるため、保険料が高めに設定される若い人や初めてクルマに乗り始める人が、特にメリットを感じやすいサービスとなっている。また、現在所有するクルマに加えて、新たに増車する人にも維持費がわかりやすいとなどのメリットがある。

また、ウェブ上で簡単に申し込めるなど、「KINTO」のサービスを利用するためのハードルも低い。


月額3万2780円から始められるパッソなどを新たにラインアップ

「KINTO ONE」は、今回のラインアップ追加で従来の15車種から31車種に拡大することで、好みに合わせて選びやすくなった。

[追加される車種と月額料金]

■トヨタ〈8車種〉
パッソ(3万2780円〜)、ルーミー(3万9600円〜)、タンク(3万9600円〜)、カローラ(4万6750円〜)、カローラ ツーリング(4万7850円〜)、カムリ(7万4250円〜)、ランドクルーザー(8万8000円〜)、ヤリス(時期、価格未定)

■レクサス〈8車種〉
・2020年1月から
UX(7万4800円〜)、NX(8万6900円〜)、RX(10万1200円〜)、LX(19万8000円〜)

・2020年2月から
IS(10万8900円〜)、ES(12万5400円〜)、RC(12万8700円〜)、LS(23万6500円〜)

「KINTO FLEX」を2020年2月から全国で展開

レクサス車のサブスプリクションサービスとして、半年ごとに車両を乗り継ぐプラン「KINTO SELECT」を一部地域で展開していたが、この名称を「KINTO FLEX」に変更して2020年2月下旬より全国展開を開始する。

「KINTO FLEX」の対象車種は、ES、IS、RC、RX、NX、UXの6車種。これを3年間の契約のうち、半年ごともしくは1年ごとに乗り替える2つのプランを用意する。

[KINTO FLEXプラン概要]

「KINTO FLEX 3年3台プラン」
・3年間で3台のレクサスブランド車に1年ごとに乗り換え
・月額17万6000円
・スタッドレスタイヤとホイールセットおよび寒冷地仕様となる雪寒地パッケージ(月額にプラス4万4000円)も選択可能。車種に設定があれば4WDとなる

「KINTO FLEX 3年6台プラン」
・3年間で6台のレクサスブランド車に半年ごとに乗り換え
・月額19万8000円

なお、上記「KINTO FLEX」から「KINTO ONE(レクサス車)」への乗り換えと、「KINTO FLEX」の「3年3台プラン」と「3年6台プラン」間の乗り換えの場合は途中解約金は発生しない(乗り換えには一定の条件がある)。

「KINTO ONE」が法人も使えるようになる

リースでのクルマの所有を希望する法人のニーズに応えるため、2020年1月15日から法人からの受け付けを開始する。法人が「KINTO ONE」を利用するおもなメリットとして、任意保険が含まれるなどの従来の「KINTO ONE」のメリットがそのまま利用できる(途中解約時の条件が一部異なる場合がある)ほか、月額利用料を賃貸借処理できる場合には、全額経費として損金算入できる。

中古車版の「KINTO ONE」も構想

トヨタは若い人に少しでもクルマに乗る機会を作りたいという想いのもと、中古車版の「KINTO ONE」の導入も検討している。まずは2020年1月下旬にトライアルを開始するとのことだ。

「KINTO」で統一して、今後グローバルで展開

トヨタはモビリティサービスを日本だけでなく、フランスやイタリアをはじめとする欧州や、タイやインドネシアなどアジアの一部ですでに展開している。今後、各地域で展開しているモビリティサービスのブランド名称を「KINTO」で順次統一していくとした。具体的には以下の6つのモビリティサービスになるという。

「KINTO ONE」:契約期間中に1車種に乗ることができるサブスプリクションサービス

「KINTO FLEX」:契約期間中に複数車種を乗り継げるサブスプリクションサービス

「KINTO JOIN」:通勤時などの相乗りカープールサービス

「KINTO SHARE」:会員間でレンタカーも含む特定のクルマを共同で利用するカーシェアリングサービス

「KINTO RIDE」:複数人を相乗りさせるライドシェアリングサービス

「KINTO GO」:ユーザーのニーズに合わせて複数の交通機関を組み合わせ、移動ルートの選択肢を提示するマルチモーダルサービス


トヨタ
https://toyota.jp/

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