2019/10/28 ニュース

トヨタのオット・タナックWRCチャンピオン獲得!現地直送便 WRC 2019 第13戦 ラリー・エスパーニャ


タナックが、ついに王座獲得 ! 本誌&本サイトでおなじみの山本佳吾カメラマンが、スペインの現地から大興奮の緊急速報!  臨場感ある写真とともにお送りするぞ。
WRC 2019 第13戦第55回 ラリー RACC カタルニア-コスタダウラーダ 2019日時:10月24~27日サーフェイス:グラベル&ターマックSS総走行距離:325.56km(SS数17)サービスパーク:サロウ
 

新王者誕生に現地もエストニアも大興奮!

スペイン・カタルニア地方で開催されたWRC 2019第13戦ラリー・エスパーニャで、TOYOTA GAZOO Racing(トヨタガズーレーシング)のオット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組が総合 2位でフィニッシュ。この結果、2人のドライバーズ&コ・ドライバーズタイトルが決定! 2人にとって初めてのWRCチャンピオン獲得と同時に、エストニア人初のWRCチャンピオンが誕生した。
ここ最近は、ローブとオジェの2人のセバスチャンがチャンピオンを独占してきたWRC。久々のニューヒーローの誕生にエストニアから大挙駆けつけた応援団はもちろん、すべてのファンが最終SSパワーステージのフィニッシュと、ポディウムでも大興奮! ポディウム会場には駐車場がないので、路上駐車して会場に向かう途中でエストニア人のグループに握手攻めにあったりハグされたり、大変な騒ぎでした(笑)。
自国の選手のWRCチャンピオン誕生が悲願だったエストニア。先日来日した際に地下鉄に乗る姿が話題になった、ケルスティ・カリユライド大統領もコメントを発表するなど、早くも国をあげての祝福ムードの様子だ。ちなみに、トヨタ車でのWRCドライバーズチャンピオン獲得は、1994年にセリカGT-FOURでディディエ・オリオールが獲得して以来のこと。またトヨタは、マニュファクチャラー部門のチャンピオン連覇の可能性もまだ残しており、最終戦となるオーストラリアに命運を賭けることとなった。
一方、ドイツに続いて2度目のヤリスWRCでの参戦となった勝田貴元/ダニエル・バリット組は、デイ2でのマシントラブルが響いて総合39位で完走。しかし、WRC唯一のミックスサーフェイスで難易度の高いスペインを完走したことは、経験値を上げる意味ではとても貴重なこと。2019年11月に愛知県と岐阜県で開催されるセントラルラリーには、ヤリスWRCで参戦することが決まっているが、さらに成長した姿を日本のファンの前で披露してくれそうだ。

ラリー・エスパーニャ 2019 最終リザルト1. T・ヌービル(ヒュンダイ)   3h07m39.6s2. O・タナック(トヨタ)     +17.2s3. D・ソルド(ヒュンダイ)    +17.6s4. D・ソルド(ヒュンダイ)    +53.9s5. J・ラトバラ(トヨタ)      +1m00.2s6. E・エヴァンス(フォード)   +1m14.2s7. T・スニネン(フォード)    +1m47.6s8. S・オジェ(シトロエン)    +4m20.5s39. 勝田貴元(トヨタ)      +55m56.8s
<文&写真=山本佳吾 text & photo by Keigo Yamamoto>

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