2019/10/09 ニュース

F1ドライバー、ニコ・ヒュルケンベルグも唸るメガーヌR.S.トロフィーが正式発表

メガーヌR.S.史上、もっともパワフル


ルノー・ジャポンは2019年10月9日、ニュルブルクリンクFF最速のDNAが息づくメガーヌR.S.トロフィーを発表。2019年10月31日から発売する。価格は、6速DCTモデルが499万円、6速MTモデルが489万円となっている。搭載される1.8リットル直4ターボエンジンは、300馬力/420Nmを発生。メガーヌR.S.よりも20馬力、30Nm向上させている。またメガーヌR.S.には設定がなかった6速MTモデルも用意され、こちらは300馬力/400Nmとなる。メガーヌR.S.史上、もっともパワフルなエンジンを手に入れた。

●ターボチャージャーにはセラミックボールベアリングシステムを採用
アクセルレスポンス向上のためにターボチャージャーにはF1でも使用されているセラミックボールベアリングを搭載。200,000rpm/分近くで回転するタービンが、軽く、固く、滑らかなセラミック製になることで、摩擦抵抗が従来のスチール製ボールベアリング比で3分の1に。ターボの応答性が高まっている。また、任意のエンジンサウンドを選択できるアクティブバルブ付きスポーツエキゾーストを採用。マフラー内に設けられた2つの排気ルートのひとつに機械式バルブが取り付けられ、バルブが閉じられると低周波数を除去。中周波数を最適化し、スポーティでありながら騒音レベルを抑えられる。一方、バルブが開くと排気は流動抵抗が小さくなり、より直接的な経路を通過。エンジン性能をフルに引き出すとともに、スポーツモデルにふさわしいエンジンサウンドを奏でる。

シャシーはサーキット走行に対応

シャシーもメガーヌR.S.より強化されたものが採用される。スプリングレートをフロントで23%、リヤで35%、ダンパーレートは25%高められているのだ。加えてフロントアンチロールバーの剛性も7%アップ。ロールを抑え、正確なハンドリングを提供する。またトルセンLSDや前輪アルミ製ハブ/鋳鉄製ベンチレーテッドディスクも採用。シャシーはサーキット走行にも十分対応する強化型だ。
そんな走行性能を支えるシートも専用品。滑りにくいアルカンターラ表皮のヘッドレスト一体型レカロ製フロントシートが標準装備だ。このシートは、1脚の重量が23.5kgと、軽量化にも貢献している。ステアリングホイールはナパレザーとアルカンターラのコンビとなる。
19インチのアルミホイールもトロフィー専用品だ。ワンメイクレース用に開発されたレーシングカー「R.S.01」のホイールデザインをそのまま踏襲したデザイン。シルバー、赤、黒の3色が鮮やかだ。

F1ドライバー、ニコ・ニュルケンベルグがメガーヌR.S.の魅力を語る


発表会場には、ルノー・スポールF1チームのニコ・ヒュルケンベルグが招かれ、メガーヌR.S.の魅力について語った。彼自身、メガーヌR.S.を愛車とし、「今一番乗っているクルマだね」とのこと。「何しろパッケージングがよく、走りも、美しさもある」と絶賛。また、トロフィーの開発にも携わり、サーキットなどでのテストも実施。その走りは、「ハンドリングが素晴らしい。4コントロールは、本当にエンジニアが頑張った部分だと思うよ」と高評価だった。〈文=編集部・柿崎〉

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