2019/10/08 ニュース

【東京モーターショー2019】トヨタ、新型車「グランエース」を出展。アル/ヴェルの最強ライバルが2019年内に発売予定

アルファード/ヴェルファイア超え!トヨタ最大級の室内空間を誇る

2019年10月8日、トヨタとトヨタ車体は、東京モーターショー2019に新型車「グランエース」を出展すると発表。全国のトヨタ車両販売店を通じて、2019年内に発売予定だ。なお、参考出展車であり、現時点では価格は公開されていないが、おそらくアルファード/ヴェルファイアのハイブリッドより安価な設定になる……かも?
●超ロングな全長により、圧倒的な存在感を放つ
■グランエースの主要諸元(数値はトヨタ測定値)全長×全幅×全高:5300mm×1970mm×1990mmホイールベース:3210mmトレッド:前後1670mm室内長×室内幅×室内高:3290(8人乗りは3365)mm×1735mm×1290mmエンジン型式:1GD(クリーンディーゼル)総排気量:2754cc新型車「グランエース」は、上質かつ快適な移動空間として、全長5.3m、全幅1.97mのワイドなサイズを生かした圧倒的な存在感を放つフルサイズミニバンだ。パワートレーン後端上に運転席が配置されるセミボンネットのパッケージを採用し、3列シート6人乗りと4列シート8人乗りの2タイプを設定。上質な乗り心地や優れた操縦安定性を備えた高い基本性能と、ゆとりの室内空間が特徴。ちなみに外観からも想像がつくように、2019年8月16日にバンコクモーターショーで公開された、海外向けハイエースをベースとした「マジェスティ」の日本仕様が今回の「グランエース」である。
●カスタムも流行りそうなフロントフェイス

●真後ろから見ると、じつにスクエアなボディ形状だ
エクステリアは、圧倒的な存在感と高級感を実現している。金属調加飾の大型ラジエターグリルをヘッドライトと融合させ、上下、左右方向に張り出させることで華やかかつ押し出しの強いフロントフェイスに仕立てられた。グリルと連続しヘッドライトに突き刺さる特徴的なLEDデイランプとクロム加飾フレームでひとくくりにしたプロジェクター式2眼LEDヘッドライトが高級車にふさわしい先進性を表現している。リヤまわりでも、全幅の広さをさらに強調するランプ類が特徴。スクエアな形状は、室内空間の広さを印象づける。

もはや「広すぎる!?」3列目までオットマンが付いている!


●海外向けの新型ハイエースがベースとはいえ、バンっぽさはそれほど感じない

●アルファード/ヴェルファイアよりも乗降性は劣る。FRレイアウトのため、フロアが高いのだ。そのぶん、運転席からの”見下ろし感”はさすが
コックピットでは、上質さや華やかさに目がとまる。ブラック基調としたインパネは空調吹き出し部に金属調加飾、助手席正面に木目調加飾、またメーターフードには表皮巻きと本ステッチが施されている。ただ、ソフトパッドの採用は最小限で、質感という意味ではアルファード/ヴェルファイアに一歩譲るというのが正直な印象だ。
●2列目シート。固定式の肘置きやオットマン付きだ

●2列目が前方にロングスライドするので、3列目への乗り込みも容易。そして、3列目のシートも2列目同様に豪華。オットマン付きなのだ
最大の特徴は、フルサイズボディを生かした広々室内空間だ。3列6人乗りに加え、4列8人乗りのタイプも設定。3列6人乗りのシートは、2/3列目の4席にゆったりとくつろげる専用の本革キャプテンシートを採用している。座り心地のよさに加え、ロングスライド機構やオットマン機構などを装備。そう、3列目にもオットマンが付くのだ。なお、前席背面からサイドトリムに向かって配した木目調加飾や、その加飾に沿って優しく灯されるLEDサイドカラーイルミネーションによって、華やかさと落ち着きのある上質感を表現している。ちなみに3列仕様は海外向けのマジェスティにはない仕様で、かなりの贅沢仕様である。
●こちらは4列8人乗り仕様のデザインスケッチ。こちらの仕様は東京モーターショーには展示されないようだ。4列あってもすべての席で十分にスペースを確保しているのは5mオーバーのボディがなせるワザ

●海外向けのマジェスティと同様に、クリーンディーゼルエンジンを搭載
駆動方式はFR。2.8リットルの直4クリーンディーゼルターボエンジンを搭載し、これに6速ATを組み合わせる。滑らかさに加え、低回転からトルクフルな走行を実現可能としている。リヤの足まわりには新開発のトレーリングリンク車軸式サスペンションを採用。高い剛性を確保するフロアのストレートフレーム、環状骨格構造採用などにより、上質な乗り心地と優れた操縦安定性を確保している。徹底した振動・遮音対策などにより、さまざまな道路環境においても高級ミニバンにふさわしい心地よい静粛性を追求している。先進安全装備は、昼夜の歩行者、昼間の自転車運転者を検知対象に加えたトヨタセーフティセンスを装備。駐車場など低速走行時における衝突緩和、被害軽減に寄与するインテリジェントクリアランスソナー[パーキングサポートブレーキ(静止物)]などの安全・安心をサポートする装備も充実している。またApple CarPlayやAndroid Autoなどにも対応している。2020年の開催が迫る東京オリンピック/パラリンピックの選手送迎でも活躍しそうな新型車グランエース。王者アルファード/ヴェルファイアの牙城を崩すのは、もしかしてコイツかも? ただ、さすがにボディが大きすぎるので、一般受けは難しいかもしれないが……。
●ちなみにフロントウインドーの上端部に付いているこのハコ。これは、ラジオ用とは別に設けられた通信機器。GPSの受信などに使われる。ルーフ内蔵にしなかった理由は、「地下駐車場などにおいて、使い勝手を考えると全高は2m以内に収めたかった」とのことだ
〈文=編集部・柿崎 写真=佐藤正巳〉http://toyota.jp/

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