2017/10/18 モータースポーツ

WRC2017 第10戦 ラリー・ドイチュラント

Mスポーツのオジェがさらに差を広げる

シーズン最後のオールターマック「ラリー・ドイチュラント」。毎年の恒例、デイごとにまったく違う表情を見せるステージが特徴だ。
デイ2はブドウ畑のなかを縫うように走るステージ、デイ3は戦車の軍事演習場を使った名物ステージ「パンツァープラッテ」を走る。

あいにくの雨模様で始まったラリーは、昨年までVWワークスで走っていたミケルセン(シトロエン)がリードする。スポット参戦で慣れないマシンを操るミケルセンは「ドライとウエットが混じった難しいコンディションだった」とコメントしながらデイ2の午前を首位で終える。だが、午後に首位に立ったのは、Mスポーツのタナクだった。SS6、7とベストタイムをそろえたタナクはミケルセンを逆転。勝負のデイ3へトップで向かう。

デイ3の名物ステージ「パンツァープラッテ」は、毎年勝利の行方を占う。今年は41.97㎞の超ロングステージだった。逆転に闘志を燃やしスタートした2位のミケルセンだったが、タナクはさらにこれを上まわるタイムで応酬。パンツァープラッテ1本目のSS10で9秒もタイム差がついてしまった。蓋を開けてみれば、2人のタイム差はデイ2終了後5.7秒だったが、デイ3終了後には21.4秒まで開く。

デイ4の4SSはミケルセンがタナクのタイムをすべて上まわったが、逆転はかなわず。タナクが自身初めてのターマックラリー勝利をあげた。チャンピオン争いの真っただ中にいるヒュンダイのヌービルは、リタイヤにより手痛いノーポイント。3位ポディウムフィニッシュをした、Mスポーツのオジェはさらに差を広げ、ランキングトップを維持している。


ドライバーズ・ポイントスタンディング

1:セバスチャン・オジェ(Mスポーツ)     177
2:ティエリー・ヌービル(ヒュンダイ)     160
3:オット・タナク(Mスポーツ)        144
4:ヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ)         123
5:ダニエル・ソルド(ヒュンダイ)      89
6:エルフィン・エヴァンス(Mスポーツ)    87
7:クレイグ・ブリーン(シトロエン)      64
8:ユホ・ハンニネン(トヨタ)         58
9:ヘイデン・パッドン(ヒュンダイ)      55
10:エサペッカ・ラッピ(トヨタ)        49
11:アンドレアス・ミケルセン(シトロエン) 39
12:クリス・ミーク(シトロエン)      31
13:ステファン・ルフェーブル(シトロエン) 22
14:マッズ・オストベルグ(Mスポーツ)   19


マニュファクチャラーズ・ポイントスタンディング

1:Mスポーツ ワールドラリーチーム 325
2:ヒュンダイ モータースポーツ 261
3:トヨタ ガズー レーシングWRT 213
4:シトロエン トタル アブダビWRT 163 

(第10戦ラリー・ドイチュラント終了[2017年8月20日]時点)

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