2019/08/20 カー用品

【ハイエースでいこう!】JAOS ハイエース カスタムの“今” そして未来

200系ハイエースカスタムパーツWORLD

JAOSジャオス超ロングセラーモデルながらいまだに高い人気を誇り、さまざまなカスタムが施されるハイエース。その魅力はどこにあるのだろうか。日本の4WD用品ブランドの雄、「ジャオス」が提案するハイエースカスタムから探る!

四角い箱に秘められた無限の可能性

「ロングセラー」、「根強い」などの形容詞が板についたハイエースの人気ぶり。直近の販売データであるハイエースワゴンの乗用車ブランド通称名別順位(日本自動車販売協会連合会調べ)によると、2019年4月=941台、5月=743台、6月=953台で、いずれも前年比で110%を上まわる。現行H200系のデビューは2004年8月。これまで3度のマイナーチェンジや一部改良を施すことで商品力を保ち続け、主力の1&4ナンバーの商用バン市場で圧倒的なシェアを誇っているとはいえ、デビューから15年が経過した「超熟モデル」としては驚異的な販売台数と言える。ハイエース人気が衰えない理由のひとつは、バン規格のなかで最大限の荷室容積を得るためにエンジンをフロントシート下に配したキャブオーバーレイアウトを堅持するがゆえの「箱型ボディ」。これがカスタマイズや架装を施すのに好都合なのだ。何色にも染まっていない質実剛健なデザインは個性を表現しやすく、エンブレムを変えるだけでも雰囲気がガラリと変わる。その奥深さに魅せられ、ホイール&タイヤ交換に始まり、車高をイジったり、エアロパーツで飾ったりと、「原寸大のプラモデル」感覚でカスタム沼にハマる。荷物をたくさん積むための広大な空間は、はやりの車中泊仕様や8ナンバーのキャンピングカー、バイクや自転車など趣味のアイテムを積むためのトランスポーターの架装にピッタリ。TSS(トヨタセーフティセンス)などの先進安全装備が付いて、グレードによっては両側スライドドアも選べるので、ミニバンやSUVから乗り替える人が増えている。ハイエースをアウトドアや趣味に活用するユーザーの間でここ数年はやっているのが、クロカンやSUVのテイストを盛り込んだカスタムだ。ハイエースのカスタム=「ベタベタの車高に大口径ホイール&低扁平タイヤ」が定番だった2006年に、あえて「タフでハードな」クロカン風のスタイルで挑んだのがジャオス。クロカンなどの4×4が得意なのに、畑違いのハイエースを手がけるのには同社ならではの理由があった。「ちょうどデリカスペースギアからD:5に切り替わるというタイミングで、その受け皿としてハイエースに着目しました」と、当時を振り返る内田さん。スペースギアはパジェロ譲りのスーパーセレクト4WDやフレーム構造を採用し、商用バンのデリカカーゴもラインアップする質実剛健さが、ハイエースと重なった。以来、ジャオスらしさを象徴するスキッドバーやマッドガードが根強い人気だったが、最低地上高を稼ぐために車高を少し上げる「ちょいアゲ」ブームなどが追い風になり、ワイルドさを強調できるダミーボルト付きのオーバーフェンダー「タイプX」が大ヒット。4WD車特有のリヤ下がりの車高を補正し、乗り心地を改善するリフトアップセットや斜め出しマフラーなど、「四駆屋」らしい視点のアイテムも好評だ。シンプルな箱型のバンが、スキッドバーとマッドガードを付けるだけでクロカン風に変身する……ハイエースに秘められた「カスタムの素材」としてのポテンシャルの高さを、ジャオスのアイテムが証明してみせた。 

●1ナンバーのバンロングワイドボディミドルルーフ(撮影車はS-GL)4WDは「尻下がり」姿勢。リフトアップセットVFAでリヤの車高を30〜35㎜高めて前後の車高を均一にしている
 
●バー(ブラックとポリッシュ)、プレート(ブラックとブラスト)を組み合わせられるフロントスキッドバー(6万2640円)。イエローとクリアが選べるLEDフォグランプ26Cは4万3200円
 
●フロント同様、バー(ブラック、ポリッシュ)とプレート(ブラック、ブラスト)の組み合わせを自由に選べるリヤスキッドバー(6万2640円)
 
●ダミーボルト付きのフェンダーガーニッシュtypeX(7万3440円/1 台分)。アルミホイールのVICTRON ASTELLA CM-04(17×6.5J)はブラックポリッシュ4万1040円、ディープガンメタリック3万9960円
 
●ロングセラーのマッドガードⅢハイエース専用タイプはフロントまたはリヤの左右セットで各1万6200円
 
●ヒッチメンバーとの干渉を防ぎ、トレーラーやキャリヤ使用時に排ガスが直接かかりにくくするサイド出しマフラーZS-S(10万5840円)
 

BATTLEZリフトアップセット VFAハイエース 200系価格:18万9000円
ジャオスの開発スタッフもドライバーとして参戦するAXCR(アジアクロスカントリーラリー)で得た知見を反映した板ばね、KYBのハーモフレック機構を採用し、14段階の減衰力調整機構を備えた複筒式ダンパーで構成。「柔らかいけどコシのある」乗り味に進化 

ジャオス 企画宣伝部 部長内田悦哉「ハイエースはFR+キャブオーバーで基本は4ナンバーの貨物。箱車ながら根っこの部分は四駆の成り立ちと通じる部分があります」 <文=湯目由明 写真=小見哲彦 >*製品仕様・価格(税込み)などは掲載時のもの
<問い合わせ>ジャオスTEL:0279-20-5511https://www.jaos.co.jp 

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