2019/04/05 ニュース

ヤマハが燃料電池搭載の電動小型低速車両「YG-M FC」で公道実証を開始

ヤマハ発動機は2019年4月5日、”切れ目のない車両共同利用サービス”の実現を目指し、燃料電池を搭載したプロトタイプ車両「YG-M FC」による公道実証を、4月18日から石川県輪島市の新交通システム”WA-MO(ワーモ)”の定期運行ルートを含む市街地コースで行うことを発表した。「YG-M FC」は燃料電池を搭載することで、同サイズの電動小型低速車に対して、航続距離が長いことや燃料充てん時間が短いといった優位点がある。これらにより、充電回数や保有台数の低減が図れる。この取り組みは、燃料電池車と水素ステーションの普及・設置を推進する日本政府の水素基本戦略に沿ったものだ。温室効果ガスの削減やラストマイル交通の次世代化といった社会課題解決に寄与する。また、ヤマハの長期ビジョン「ART for Human possibility」の1つ、”Transforming Mobility”の推進や、同社の環境計画2050における目標「製品CO₂ 50%削減」と「資源利用50%削減」に向けた活動の一環である。「YG-M FC」は、2019年5月22日から開催される「人とくるまのテクノロジー展2019横浜」に出展予定だ。
●YG-M FC

●YG-M FC

[公道実証のおもな概要]

■実施場所:石川県輪島市内(輪島エコカート”WA-MO”の運用ルートの一部を含む約3kmのコースを周回)■実施期間:2019年4月18日〜4月24日■おもな検証内容:1)燃料電池車の航続距離や運用時間 2)導入地域における利用価値や運用者の受容性など■実証協力:輪島商工会議所■車両のおもな仕様・車種別:軽自動車(乗車定員4人)・寸法・重量:全長337cm×全幅134cm×高さ171cm・車重640kg・燃料:圧縮水素 
ヤマハhttps://www.yamaha-motor.co.jp 

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