2019/03/05 ニュース

〈スクープ〉新型Mazda3(マツダ3)、国内仕様の価格や装備が判明

マツダ アクセラのフルモデルチェンジがいよいよ秒読み段階に入った。というのも、信頼できる情報筋によると、新型の見積もり作成が開始されたというのだ。いままさに飛び込んできた、アクセラもとい、新型マツダ3の最新情報をお届けする! Mazda3
●写真はMazda3(北米仕様)

「Mazda3」として販売

以前から、アクセラは今回のフルモデルチェンジで「Mazda3に改称する」と編集部では予想していた。その大胆予想が、どうやら本当だったのだ。この「Mazda3」を皮切りに、これまで国内独自の呼称であったデミオやアテンザも世界統一車名(ナンバリング)にスイッチすることになりそうだ。古くからのクルマファンのなかには、マツダのナンバリング車名と聞くと「大丈夫か?」と心配する人も多い。しかし、マツダの最新SUVラインアップはいずれも”CX”に車格を表す数字で国内外で統一されている。そもそもCX系はブランニューモデルであったから、そのナンバリングも素直に受け入れられたハズ。https://driver-web.jp/articles/detail/12149/だからマツダとしては、その流れをデミオやアテンザ、ロードスターにも(!?)取り入れることは既定路線であり、ずっと社内で議論されていたと想像できる。問題は、タイミングだ。長年親しまれてきた車名を変えてしまうのは、かなりチャレンジングなもの。SUVブームに乗ってCX系ラインアップを拡充し、デザイン面でも評価が高まるなかで、新世代プラットフォームや燃焼効率に優れるエンジン「SKYACTIV-X」を採用する第一段として登場する新型Mazda3……まさに機は熟したのだ。 SKYACTIV-X
●”SPCCI(火花点火制御圧縮着火)”を採用し「SKYACTIV-X」。Mazda3が初搭載となる

エンジンはハッチバックが4タイプ、セダンは3タイプ

さて、そんな新生「Mazda3」で、もっとも気になるのは国内におけるグレード体系や価格だろう。こちらも情報をつかんだのでお伝えする。国内販売されるエンジンバリエーションは、1.5&2リットルのガソリン「SKYACTIV-G」、1.8リットルのディーゼルターボ「SKYACTIV-D」、そして2リットルの“SPCCI(火花点火制御圧縮着火)”を採用したガソリンエンジン「SKYACTIV-X」の4種類であるという。ただし、「SKYACTIV-X」搭載車の販売開始は2019年秋になるとのこと。1.5リットルガソリンはハッチバックのみに設定。ほかはハッチバックとセダンにともに搭載される。ちなみに、ハッチバック仕様の名称は従来の”スポーツ”ではなく、”ハッチバック”である。 Mazda3
●Mazda3(北米仕様)のセダン(左)とハッチバック(右)

価格は220万円弱〜365万円弱

スタート価格は、ハッチバックのエントリーグレードである1.5リットルガソリンの220万円弱からだ。FFおよび4WDを設定し、FFモデルは6速ATもしくは6速MTを選択可能だという。ちなみ従来型よりも少し価格が上がっているように感じるが、全車速追従クルーズコントロールやセンターディスプレイなどが標準装備された15S相当からの設定で、いわゆる現行の“素モデル”15C(182万5200円〜)が存在しない。最量販グレードと目される2リットルガソリン仕様はFFのみを設定。変速機は6速ATだ。250万円弱から、本革シート仕様の265万円弱までとなっている。ディーゼルターボ仕様は、従来の1.5&2.2リットルに代えて、CX-3から採用した1.8リットルを搭載。駆動方式はFFおよび4WDを設定。変速機は6速ATのみ。価格はFFで280万円弱から、こちらも本革仕様の292万円弱までとなっている。さて、注目の「SKYACTIV-X」搭載車である。駆動方式はFFおよび4WDを設定。ハッチバックは6速ATもしくは6速MTを選択可能。セダンは6速ATのみとなる。今までの最上位グレードの位置づけであった2.2リットルディーゼルターボ仕様に代えて「SKYACTIV-X」を据えたのだが、その価格はFFで315万円弱からのスタートだ。本革仕様は332万円弱とされる。1.5リットルガソリンと1.8リットルディーゼルターボ、そして2リットル「SKYACTIV-X」に設定される4WDは、いずれもFFの約23万円高となる模様。加えてハッチバックの本革仕様には、シートや内装がシックなバーガンディカラーを約7万円高で設定している。Mazda3価格帯
   Mazda3_INTERIOR
●Mazda3(北米仕様)のインテリア。国内でのバーガンディ内装は、ハッチバックの本革シート車に設定するようだ

装備充実、そしてマツダコネクトの進化にも注目!!

新型「Mazda3」国内仕様の装備面でのトピックは、先にも触れた全車速追従クルーズコントロールが全車で標準装備(MT車は追従クルーズコントロール)されることがあげられるという。これには車線逸脱を防止するステアリングアシスト機能も加わるばかりか、マツダ車として初めて低速域でも制御。渋滞時のノロノロ走行時の安心感も高まる。安全装備では、赤外線カメラによりドライバーの顔を検出し、居眠り・わき見運転の際に警告するシステムをオプションで設定するという。これはスバル フォレスターに搭載するドライバーモニタリングシステムと同様の安全運転支援システム。車両周辺360°を真俯瞰でモニターに映し出す「360°ビューモニター」とのセットオプションで装備可能だ。運転に必要な情報やカーナビゲーションなどを統括するマツダコネクトも進化。センターディスプレイは8.8インチへと大型化し、さらに横長の画面になった。また、各種項目の配列などを最適化することで、センターコンソールに備わるコマンダーのみで操作する方式に改められたという。モニターのタッチパネル方式は廃止されたのだ。これに代わる装備として、コマンダーダイヤル上面にタッチパッドを新たに搭載しているという。上下左右のダイヤル操作に加え、タッチパッドをなぞることで姿勢を崩さずに直感的に操作が可能になる。タッチパッドは従来のモニターのタッチ方式同様、停止時のみ利用可能とのこと。また、タッチパッド機能はショップオプションのSDカードナビを装着することで使えるようになるらしい。

マツダも、コネクティッドカーに!?

「Mazda3」には、車外と“つながる=コネクティッド”技術が盛り込まれるようだ。通信モジュールを搭載することで、車両のメンテナンス情報や事故など緊急時のヘルプセンターへの自動連絡、オペレーターによるドライブサポートなどが使える。これはトヨタのコネクティッドカーをイメージすればオーケーだろう。これらからわかるように新型「Mazda3」国内仕様は、装備がかなり充実している。すでにわかっている新プラットフォームの採用やデザイン的な進化、内装の質感も高まっているから、従来モデルに比べて20万〜25万円ほどの価格上昇分は十分納得できるものではなかろうか。

マツダのクルマづくりの真価が試される

冒頭に触れた「Mazda3」への改称は、すべてを一新し、これまで以上にプレミアム路線へシフトする、マツダが新型「Mazda3」にかけたこだわりの表れ。新旧の実車を見比べると、その差は歴然だ。また、driver<2019年4月号>で既報のとおり、乗れば走りのよさを肌で感じられるだろう。それをいち早く実車で体感したい人は、まずはマツダディーラーでの見積もりから、だ。ちなみに、国内での発売のタイミングは現時点では不明。「今春」であることは確かだが、はたして……。  <文=編集部> *製品仕様・価格(8%税込み)などは掲載時のものhttps://driver-web.jp/articles/detail/12505/

RANKING