2019/01/21 カー用品

[新型ジムニーを遊べ!]APIO、日常を旅する相棒のすゝめ [カスタムパーツ]

[JB64ジムニー 最新カスタムパーツセレクション]

JIMNY PRO SHOPAPIO〈ジムニープロショップ アピオ〉


人はいいい道具を手にしたとき、えもいわれぬ充足感を覚える。そしてそれが人生を豊かにしてくれるものであれば、自分にとってかけがえのない存在となるはず。長年ジムニーと向き合ってきたマイスターが考える理想の相棒像とは。
アピオ 代表取締役社長 河野 仁 ●元職は某家電メーカーの工業デザイナー。ロシアンラリーで当時のアピオ社長・尾上 茂氏(現会長・後述)と出会い、これがきっかけで同社に入社。「趣味の相棒」としてのジムニーの魅力を幅広いユーザーに訴求し続ける
 

カスタムの「逸材」現る!

「フルモデルチェンジを機にハスラーとプラットフォームやメカニズムを共用するのでは?」などと、真偽不明のウワサが飛び交っていたが、フタを開けてみればラダーフレームにエンジン縦置きFRレイアウト、パートタイム4WD、3リンクリジッドアクスル式サスなど伝統のメカニズムが継承され、ファンを安堵させた4代目ジムニー(型式JB64)。スタイリングは丸みを帯びた先代から一変。ジムニーらしさが際立つスクエアなフォルムに加えて、最大のセールスポイントである悪路走破性能も大幅にレベルアップした。素の状態、いわゆる「つるし」のままでも十分に魅力的だが、ジムニーは古くからラリーやダートトライアル向けのチューニングが盛ん。軽自動車のなかでも趣味性の高いコペンやアルトワークス、S660などと同様に「カスタマイズの素材」としても無限の可能性を秘めている。
●LJやSJの純正スチールをイメージしたレトロ調のオリジナルアルミホイール・WILD BOAR SR-16(2万8080円)を装着。コットンホワイトとアイアンブラックを設定
そこで、歴代のジムニーで国内外のオフロードレースに参戦し、実戦の場で得られた貴重なノウハウをパーツやコンプリートカーの開発にフィードバックしているAPIO(アピオ)の河野 仁代表に、新型の最新カスタマイズ事情をうかがった。河野代表を含めた開発陣はパーツ開発のためにノーマルのJB64を一般道や林道、ダートコースなどさまざまな路面でテストを重ねている。その結果を踏まえ真っ先に開発を進めたのが、サイドシルガードとガソリンタンク横のチャコールキャニスター(ガソリン蒸気を吸着する装置)を保護するキャニスターガードだ。「先代JB 23ではエンジンルーム内にあったキャニスターが、新型ではフレームの下にあるガソリンタンク横に移りました。ココは大きな石が転がっている悪路でヒットさせやすく、純正プロテクターはプラスチック製で壊れやすい。またサイドシルを凹ますと板金修理が必要なので、林道を走り込んでいるユーザーからリクエストが寄せられていました」いきなりマニアックな話で「オフロードを本気で走るディープな人ばかりなの?」という印象を抱くかもしれないが、アピオにJB 64を見に来る人の大半が初心者とのこと。 

コンプリートカーなら迷わず個性が手に入る

「オフロードなんてめったに走らないけど、人と同じなのはイヤ」というニーズに応えるのが、ボルトオンで交換できるフロントグリル。カスタムの第一歩として、手軽かつイメチェン効果も高いのでオススメだ。このほか、悪路走行に欠かせない各種スキッドガードや足まわり系パーツの発売を予定。でも、JB64が初めてのジムニーという人やカスタマイズ初心者とっては、どれを選べばよいのか迷ってしまうかも。これらのパーツが“単品料理”だとすると、“ランチのコースメニュー”と河野代表が表現するのが、コンプリートカーの「TSシリーズ」。ジムニー専門店の知見を生かし、新車をベースにオリジナルパーツで構成したパッケージ車で、先代JB23ではモーグル走行からふだん使いまでこなす「TS4」や、ダートやワインディング走行に主眼を置いた「TS7」などをラインアップ。
●コンプリートカーの納車時にオーナーへ進呈しているトラベラーズノート。グローブボックスに入る大きさで、使い込むほど風合いが増すレザーで装丁。アピオジムニーで巡った旅先での思い出や感動のシーンを文章やスケッチで記録してほしいと河野氏が提案したもの(写真は氏の直筆)。かけがえのない宝物になる
コンプリートカーの利点はパーツをあれこれ選ぶ手間や取り付け工賃が省けるうえに、ジムニーカスタムの老舗が満を持してセッティングを施したという安心感が得られること。歴代ジムニーを乗り継いだベテランや、オフロード性能の高さにほれ込むアウトドアフリーク、カメラマン、渓流釣りの愛好家など幅広いユーザーから支持されるのも納得できる。新型のTSシリーズはオリジナルパーツがひととおり出そろってからリリースされる予定。先代と同様、ハイレベルな走りを期待できそうだ。
●JB74ジムニーシエラ専用パーツも設定。写真のデモカーはオリジナルホイールWILD BOAR X-15(3万240円)を装着。ワイドボディにマッチするタイヤサイズに合わせたインセットとした。ルーフラックはフロントランナー製だ
雑誌やウェブ、SNS、オフ会で情報収集しながら「自分流」のカスタムをコツコツと施すのも楽しいし、専門店が推奨するコンプリートカーを選ぶのも賢い選択。JB64にはさまざまなカスタムを許容する“懐の広さ”が備わっている。 

行動範囲をさらに広げる機能パーツ

先代JB23は丸みを帯びたスタイルがファンに不評で、「シャープな男前の顔にしよう」と試行錯誤の末に生まれたのが、タクティカルフロントバンパーガーニッシュとセンターバンパー。のちにアピオのパーツを代表する大ヒット作になった。
●純正の縦型5スロットから横桟の意匠とし、表情を一変させるタクティカルフロントグリル(2019年3月発売予定)

●フロントバンパーガーニッシュとセンターバンパーもJB64用にリニューアルした(近日発売)。ナンバー移設キットと小型バンパーの組み合わせにより、リヤビューのイメージも一新
これらは新型にも受け継がれ、コンプリートカーに採用予定だが、フレームへの穴開け加工やバンパー総交換など、装着のハードルは高い。そこで、純正バンパーのままで手軽にイメージチェンジを図れる横スリットタイプのタクティカルフロントグリルを設定。スポーティなハニカムメッシュが一体成型され、純正グリルとボルトオンで交換できる。
①フロントアーム・スキッドガード(2万520円) ②リアアーム・スキッドガード(左右セット2万3760円) ③ナンバープレート移動キット(近日発売)

④タンクガード(2万9160円) ⑤リアデフ・スキッドガード(7344円) ⑥リアショックアブソーバーH.D.スキッドガード(左右セット9720円)

⑦TOTSUGEKI 静香御前マフラー(開発中)
長年にわたるラリー参戦のノウハウが詰まった、悪路走破性を高める足まわりにも注目。ショックアブソーバーはKYB、コイルスプリングは純正車高比約20mmアップがチュウハツ、40mmアップがニッパツ製と、いずれも純正パーツを手がける大手サプライヤーとの共同開発だ。足まわりと並ぶ機能パーツの代表格が「静香御前マフラー」。名前どおり静粛性にも配慮しながら、低回転域でのトルクアップと、中高回転域でのなめらかな吹き上がり、ハイレスポンスを実現。R06Aエンジンのポテンシャルを引き出す。コックピットまわりの質感と操作性向上は、アルミ製のフットレストとペダルセット、シフトノブで解決。
●長時間ドライブで左足の負担を減らすフットレストと、アクセル、ブレーキ、クラッチのペダル3点セット。手になじむ形状のシフトノブ。すべて質感の高いアルミ製だ
新型JB64オーナーの「欲しい!」と思えるアイテムを漏らさずに設定するあたりは、2代目のSJ30を皮切りに長年ジムニーを扱ってきた老舗ショップならではだ。 <文=湯目由明 写真=澤田和久/アピオ>*製品仕様・価格(税込み)などは掲載時点のもの

[店舗情報]

JIMNY PROSHOPAPIOジムニープロショップ アピオ神奈川県綾瀬市吉岡651TEL:0467-79-3732営業時間:10:00〜19:00定休日:水曜・祝日http://www.apio.jp/ 
●歴代ジムニーのプロフェッショナルが集うアピオのアンテナショップ。カスタムから車検整備まで何でもお任せ!
 

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