2018/11/08 ニュース

日本でのデリバリーは2019年後半に決定か。テスラ モデル3が初のお披露目!

 

インフラも同時に広めるのがテスラ流

テスラジャパンが、2018年11月8日に第3のEV「モデル3」を日本で初お披露目した。北米ではすでに販売されているモデル3は、ラインアップのなかでは一番コンパクトでリーズナブルなEV。日本でも予約は2016年に開始しているが、今回は2019年後半以降のデリバリー予定と正式にアナウンスされた。

日本でもさまざまな報道が飛び交っているが、とりあえずテスラは当分大丈夫そうな印象を受けた。それを印象付けたのは、今回のモデル3の導入時期と同時に、日本での販売拠点と、スーパーチャージャーと呼ばれる急速充電設備が増えていることが発表されたことだ。
販売拠点は、初のショッピングモールへの出店として神奈川県川崎市の「ラゾーナ川崎」に国内4店舗目のディーラーが2018年6月にオープンした。JR川崎駅直結という好立地のモールへの初出店で、新たな顧客層にアピールする考えだ。そして専用の急速充電器スーパーチャージャーの国内設置数も90を超え、100基に迫ろうとしている。大容量バッテリーを搭載するためもともと一充電走行可能距離が長いテスラのEVだが、世界最速の充電器とも呼ばれる急速充電設備が広まっていることは頼もしい限り。テスラでの長距離ドライブもしやすいインフラが、徐々にではあるが日本でも整い始めている。


  

インテリアって、こんなにシンプルでいいの?

さて、本題のモデル3だが、今回お披露目されたのはアメリカ国内で販売されている仕様。当然法規上での変更点はあるだろうが、日本国内を走る仕様とそんなに変わらない模様だ。すっきりとしたシンプルな外観は、想像していたより大きく見えた。ボディのスリーサイズは4694×1849×1443(単位はmm)で、国産車でいうとマツダ アテンザのワゴンを少し短くしたサイズに近い。伸びやかというよりもちょっと丸っこいフォルムも相まって、こんなに大きいんだと感じたのが第一印象だった。

既存のテスラモデルとの共通点を生かしている外観とは打って変わり、インテリアのデザインは超独特。特に驚くのはコックピットも含めたインパネまわりだ。横一直線のダッシュボードに、ステアリングと大型モニターしかない。今までのクルマの内装は何だったのかと、疑いたくなるくらいモノがなくシンプルだ。中央の15インチ大型モニターには、ナビゲーションどころか、メーターの代わりになる表示や、充電状況、バッテリー残量、エアコンの設定、安全装備の設定、オーディオの操作、電話の接続など、運転の操作以外のありとあらゆることが集約されている。ここだけですべて完結してしまうのだ。まるで、アプリ満載のiPadがドンと置かれているかのよう。初めて見る人は、まず驚くだろう。
●15インチの大型モニターはもちろんタッチパネル式。タブレットを操作する感覚だ
ちなみに、ギヤシフトはステアリングコラムの右レバーで操作する。気になったのはエアコンの吹き出し口だが、木目パネルの上部の隙間から風が出るそうだ。

●ステアリングコラムの右レバーがシフトセレクター

●センターコンソールにも大型の収納ボックスが隠れていた
 その超シンプルなダッシュボードのおかげもあり、室内は大人が十分にくつろげる空間が確保されている。シートも大型で移動時の快適性は高そうだ。リヤのラゲッジルームも広々としていて、さらにフロントフードの下にも収納スペースが備わる。フロア下にパワートレーンを収められるEVならではのスペース効率のよさは、大きな魅力になるだろう。
●フロントシート

●リヤシート

●リヤのラゲッジスペース

●フロントにもラゲッジスペースを設ける
現在北米では、以下の3グレードが販売されている。簡単にいうと走行可能距離とパワーの違いだ。・パフォーマンスバッテリー 約723万円(6万4000ドル)航続距離:約498km(310マイル)駆動方式:AWD0→60mph(約100km/h)加速:3秒3最高速度:約249km/h(155mph)・ロングレンジバッテリー 約598万円(5万3000ドル)航続距離:約498km(310マイル)駆動方式:AWD0→60mph(約100km/h)加速:4秒5最高速度:約233km/h(145mph)・ミッドレンジバッテリー 約519万円(4万6000ドル)航続距離:約418km(260マイル)駆動方式:RWD0→60mph(約100km/h)加速:5秒6最高速度:約201km/h(125mph)北米でもまだ販売されていない3万5000ドル(約400万円)のスタンダードグレードも含めて、日本に導入されるグレードはまだ最終決定していない。グレードは購入時に選択可能になるようなので、気になる人は専用サイトで先に予約しておくのも手だろう。正式発表が待ち遠しい、魅力的な1台だ。

●各部にカメラが内蔵されている。将来の自動運転につながるものか


●給電口は、リヤコンビランプの左側面に隠れている
 <文と写真=本誌・青山>
詳しくはコチラ↓テスラジャパン オフィシャルサイト 

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