2018/10/30 ニュース

トヨタ、「MIRAI」が一部改良。最新の予防安全パッケージを装備

トヨタは2018年10月30日、セダン型燃料電池自動車「MIRAI(ミライ)」を一部改良し、全国のトヨタ店とトヨペット店で発売した。価格は727万4880円。MIRAIは2014年12月に発売してから、今回が初のアップデートとなる。一部改良の内容は安全装備の強化。第2世代の予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense(=TSS・トヨタセーフティセンス)」を標準装備。プリクラッシュセーフティは、検知センサーにミリ派レーダーと単眼カメラを用いることで、歩行者(昼夜)や自転車運転者(昼間)を検知可能とし、衝突回避支援または被害軽減を図る。ちなみに、第2世代TSSはアルファード/ヴェルファイア、クラウン、カローラ スポーツに続いての採用となる。さらに、道路標識(「最高速度」、「はみ出し通行禁止」、「車両進入禁止」、「一時停止」)を認識するロードサインアシスト機能、先行車の発進をブザーとディスプレイ表示で知らせる先行車発進告知機能が追加された。このほか、インテリジェントクリアランスソナー(パーキングサポートブレーキ〈静止物〉)も標準装備。駐車場などでのブレーキの踏み間違いやアクセルの踏みすぎなどで起こる衝突被害の軽減に寄与する。 MIRAIの詳しい情報はこちら 

すでにMIRAIは国内で2600台が走っている!?

MIRAIは量産車として世界初のセダン型燃料電池自動車で、2014年12月に発売された。トヨタによると、2018年9月末までの国内販売台数は約2600台で、海外でも約4440台とグローバルで7000台あまりを販売している。発売当初の年間生産台数は約400台としていたが、国内販売後1カ月の受注が約1500台に達したこともあり、初年度の生産を約700台へと増産した。2015年の秋からは米国や欧州での販売を開始。2016年は年間生産台数を2000台程度、2017年からは年間生産台数を3000台程度に拡大させており、生産体制を整えている。MIRAIの燃料となる水素を充てんできる水素ステーションの数は、2014年の発売当時は41カ所だったが、2018年8月には100カ所まで増えている。ガソリンや軽油を扱うガソリンスタンドに比べればまだまだ多いとは言えないが、一充てんあたりの走行距離が約650km(JC08モード)となっており、地域によっては燃料不足の不安なく維持することも可能だ。水素ステーションは、2020年までには160カ所程度、2025年までに320カ所程度が設置されているという見通し(水素エネルギーナビ)で、今後さらに水素ステーションの数が増えれば、充てん施設事情に左右されずにFCVを選べるようになるだろう。 
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