2018/09/30 イベント

ホビーの世界へようこそ!「第58回 全日本模型ホビーショー」は注目の新製品が盛りだくさん【その1】

ホビー業界の一大イベント「第58回 全日本模型ホビーショー」が2018年9月29日(土)、30日(日)に東京ビッグサイト(東京都江東区有明)にて開催する。会場は東7・8ホール。日本プラモデル工業協同組合員17社のほか、ホビー業界各社が出展。ここで発表された注目の新製品を中心に紹介しよう。 

[タミヤ]


●コミカル グラスホッパー

コミカルモデルに往年の人気2WDバギーがモチーフのバギータイプが登場!

プラモデルやRCカー、そしてミニ四駆など多数の新製品を発表。なかでも注目は80年代のRCカーブームで人気を博し、今も生産を続けるタミヤRCカーきってのロングセラーモデル2WDバギーの「グラスホッパー」を大胆にデフォルメした新製品。その名も「コミカル グラスホッパー」。誰が見てもひと目で「グラスホッパー」とわかるボディはポリカーボネート製(オリジナルはプラスチック製)。これに組み合わせられるシャシーは後輪駆動のWR-02CB。シャシー型番末尾CBはコミカル・バギーとのことで、ワイルドウイリスなどに採用されるシャシーをベースに、フロントサスアームや前後の2ピースホイール&タイヤを新規開発。まさに”コミカル”に仕立てられている。
●オプションのLEDを装着すれば、ヘッドライトとテールランプが点灯する

でもこれ、足まわりは前後ともCVAオイルダンパーを装着したダブルウイッシュボーンの四輪独立懸架を採用している。元祖グラスホッパーと比べて、複雑かつリッチな仕様になっていたりする。そして、急発進をすればダイナミックなウイリー走行も楽しめる。ドライバー人形は、新感覚の3輪RC「ダンシングライダー」にも搭載され、最近出番の多い”コミカルモデル”では定番タイプの人形が付属するのだ。11月発売予定で価格は1万5120円。 
●1/24スポーツカーシリーズNo.348「NISSAN フェアレディZ Heritage edition」

アメリカンなストライプ仕様のフェアレディZが1/24スケールプラモデルで

2018年5月に登場した日産フェアレディZ(Z34型)の新グレード「ヘリテージエディション」を、既存モデルをベースに現行仕様に合わせた新規パーツを用いて再現。1977年に北米で発売され、人気を博した280Zのレーシーなイメージを表現したストライプが付属。インテリアも同グレードを再現できるようにイエローのシート生地模様やロゴのデカールで表現できる。タミヤのプラモデルで同世代のマイチェン後モデルが作られるのは、なかなか貴重な存在かも……。11月発売予定で価格は3996円。 
●ミニ四駆PROシリーズ No.52「トヨタ ガズーレーシング TS050 HYBRID(MAシャシー)」

人気のミニ四駆のバリエーションがさらに拡大

子供から大人まで幅広い層に人気のミニ四駆。今年のル・マン24時間レースで優勝したマシンをモチーフにした「トヨタ ガズーレーシング TS050 HYBRID」が早くも登場(1404円。10月27日発売)。さらに動物ドライバー乗ったGTシリーズには”フクロウ”バージョン「ミニ四駆 フクロウGT」(1296円。11月発売予定)が加わる。注目は新コンセプトの「クロスシステム」採用のマシン第2弾として、DCR-02(デスクロス-02)が登場(2018年冬発売予定)。直線的な造形を採用した未来感漂うフォルムは、フロントカウル、リヤカウル、ウイングの3分割式。DCR-01とも組み合わせられるので、好みのボディ形状を作り出せる。別売りのボディパーツセットを組み合わせることで、好みのカラーにコーディネートも可能だ。
●左は「DCR-02(MAシャシー)」、右は「DCR-02ボディパーツセット」を装着したもの
 

●最優秀作品は、製品化するための検討用モックアップがあった
また、2018年4月17日〜7月31日まで実施された「ミニ四駆デザインコンテスト」の入賞作品も発表された。最優秀賞と優秀賞合わせて5作品が製品化されることになった。 

[京商]


MINI-Zがさらなる進化を遂げる!

手のひらサイズで家の中でも手軽に楽しめ、本格レースも迫力ある走りを披露するMINI-Zシリーズ。今回一番の注目モデルは、前輪駆動「MINI-Z FWD」に新たに「ルノー メガーヌR.S.」と「ホンダ シビック TYPE R」の2つのボディが追加される。この2台、ドイツ・ニュルブルクリンク北コースでFF最速をかけて争うモデル。シビックタイプRは2017年4月に7分43秒80をたたき出し、FF最速ラップタイムを樹立。メガーヌR.S.は2018年に(日本で8月末に発売)されたニューモデルでニュルFF最速の奪還を狙っている。そんな2台を同時に発表したのだ。
●MINI-Z FWD「ホンダ シビックTYPE R」

●MINI-Z FWD「ルノー メガーヌR.S.」
 
●MINI-Z RWD「マクラーレンP1 GTR」
ほかにも、後輪駆動「MINI-Z RWD」には、「マクラーレンP1 GTR」のボディが登場している。最新MINI-Zシリーズのボディはなんといってもフォルムの再現性が高いのがポイント。ディスプレイモデルとして楽しめるクオリティだ。ぶつけてキズがつくのが惜しいくらいよくできている。ボディ制作担当者いわく、「空力を追求した実車のフォルムを理解し、それを忠実に再現することで、かっこよく見える。また、RCとして楽しむ際にはマシンによって挙動の違いが生まれるから、ボディ選びも含めてレースを楽しめる」とのこと。
●MINI-Z RWD「マクラーレンP1 GTR」

●「マクラーレンP1 GTR」のリヤ部分。ウイングとリヤディフューザーは別パーツで構成。ボディ奥に見えるメカパーツも再現される

●ブース内ではトークイベントも実施。ミニッツのボディ開発担当者のこだわりなどが聞けた
 
●「FIRST MINI-Z」は手軽に遊べるミニッツのエントリーシリーズ
もうひとつ、MINI-Zシリーズにエントリーモデルとして、「FIRST MINI-Z(ファースト ミニッツ)」が2018年9月に発売されたのもトピック。その名のとおり、初めてRCに挑戦する人にオススメのシリーズで、MINI-Z同様のボディを搭載。しかも、人気マンガ「頭文字D」で登場するマシン3台(トヨタ スプリンタートレノ AE86/マツダ サバンナRX-7 FC3S/マツダ RX-7 FD3S)をラインアップ。価格は5378円と手ごろなのもうれしい。トイRCではあるものの、スムーズなコーナリングや、速度調整も可能で、RC操作の練習にもうってつけだ。 

[ハセガワ]


●1/24スケールキット「カルソニック NISSAN R91CP」

Cカーのニューモデルから働くクルマまで注目モデルが続々登場

精巧なスケールモデルを数多くリリースするハセガワのニューモデルは、日産初の自社製グループCカーを1/24スケールで再現した「カルソニック ニッサン R91CP」。徹底的な実車取材で流れるようなボディラインやコックピット内を完全新金型で製作。華やかだった昭和のレースシーンを最新技術を投入したリアル感たっぷりに楽しめる。 
●1/24スケール「90's 厚底ギャル フィギュア」

●1/24スケール「90's レースクイーン フィギュア」
実車を忠実に再現したクルマのプラモデルにリアル感を加えるアイテムとして、フィギュアにも注目したい。ハセガワはハイクオリティなフィギュアシリーズの新作「90's 厚底ギャル フィギュア」(10月25日発売予定)と「90's レースクイーン フィギュア」(12月19日発売予定)の2点をリリース予定だ。これは新金型によるフィギュアシリーズの第2弾。「90's 厚底ギャル フィギュア」はミニスカや厚底ブーツ、ロングヘアに細まゆといった、1980年代を代表するギャルのファッションを再現。90年代のカーモデルの脇に添えればあのころの情景がよみがえる!? 「90's レースクイーン フィギュア」は、ハイレグに黒髪ソバージュ、太まゆでサーキットに華を添えた90年代前半のレースクイーンを再現。いずれも2体セット。
●1/35スケール「ヤンマー トラクター YT5113A」

●1/35スケール「ヤンマー トラクター YT5113A」
働くクルマシリーズには、1/35スケール「ヤンマー トラクター YT5113A」が登場(12月1日ごろ発売)! ヤンマーの赤いトラクターの最新モデルは、元ピニンファリーナのデザイナー奥山清行氏による、ざん新かつ独創的なデザインが特徴。会場ではモックアップの展示だったが、色分けパーツの採用で、塗装をしなくても組み立てれば実車のイメージが再現可能とのことで手軽に作れるのもポイント。ゴム製タイヤも見応えたっぷり。価格は3456円。
●着色されたプラスチックパーツで、塗装をしなくても実車のイメージを再現できる
 

[アオシマ]


●ザ★スナップキット「トヨタ ヴェルファイア」

●ザ★スナップキット「トヨタ 2000GT」

手軽に楽しめるスナップキットがおもしろい

チューニングやカスタマイズが施されたカーモデルを多く手がけるアオシマのブースにはユニークな新製品が多数展示されていたが、ここで注目を集めていたのが、接着剤いらずで手軽に組み立てられるシリーズ「ザ★スナップキット」に新たに加わる2モデル。ミニバンの王道ともいえる「トヨタ ヴェルファイア」とトヨタの歴史的スポーツカー「トヨタ 2000GT」という、誰もが知っている超人気車種。
●ザ★スナップキット「トヨタ 2000GT」

●ザ★スナップキット「トヨタ 2000GT」
ボディカラーはプラスチックの着色で再現できるので塗装いらず。はめ込み式で接着剤を使わないだけでなくパーツ点数も少ないので簡単な組み立てられるのがポイント。しかも価格はいずれも1620円と手ごろなので、あまり時間が取れないけれどプラモデルを気軽に組み立てたいという忙しい大人から、初めてプラモデルを組み立てる子供まで、誰でも手軽に扱える製品だ。 
●2019年発売予定のザ★スナップキット「トヨタ C-HR」

●2019年発売予定のザ★スナップキット「日産GT-R」
さらに、2019年発売製品もスタンバイ。「トヨタ C-HR」と「日産GT-R」。どちらも4色のボディカラーをラインアップする予定だそう。ますます増える「ザ★スナップキット」シリーズは見逃せない存在になりそうだ。  

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